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2012年1月11日11時46分

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消える?「うるう秒」 自転とのズレ、帳尻合わせ40年

写真:日本標準時を管理する情報通信研究機構のデジタル時計に、うるう秒の「60秒」が挿入された瞬間=2009年1月1日午前8時59分60秒、東京都小金井市(同機構提供)拡大日本標準時を管理する情報通信研究機構のデジタル時計に、うるう秒の「60秒」が挿入された瞬間=2009年1月1日午前8時59分60秒、東京都小金井市(同機構提供)

図:標準時と原子時計とのズレ拡大標準時と原子時計とのズレ

 ジュネーブで16日から開かれる国際会議で「うるう秒」の廃止が決まるかもしれない。極めて正確な原子時計で定義される時刻と、少しずつ遅くなる地球の自転で決まる時刻との帳尻を合わせるため、数年に一度、挿入される「1秒」。廃止されれば時刻が生活感とずれてくる可能性があるが、情報化に伴うリスクを理由に、廃止派が存続派を上回る勢いだ。

 時刻は、生活と密接にかかわる太陽の動きに合うように、地球の自転に基づいて決められてきた。しかし、潮の干満の影響で自転にブレーキがかかっており、原子時計の時刻(原子時)とのズレが問題になった。そこで、1972年1月1日、「うるう秒」が導入された。

 廃止論の背景はコンピューターの普及。うるう秒は日本時間では1月1日か7月1日の午前8時59分59秒の後に、普段使わない「60秒」として挿入されるが、コンピューター内部の時計が誤作動する恐れがあるからだ。誤作動は株の売買や、電子認証などのトラブルにつながる。

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