10日からアメリカ・ラスベガスで開かれる、世界最大規模の家電ショーの開催を前に、現地では新製品の発表が相次ぎ、このうちテレビでは、日本メーカーのライバルとなっている韓国メーカーの存在感が強まっています。
10日からアメリカ・ラスベガスで、140の国や地域から2700の企業が参加する家電ショーが開幕しますが、これを前に、現地では各社の新製品の発表会が相次いでいます。このうち、テレビでは、世界シェア第2位の「LG電子」は、画面を薄くできるなど、次世代のテレビとされる有機ELを使った製品を発表しました。有機ELのテレビは、日本メーカーが大型化などを達成できていない製品ですが、「LG電子」はことし、韓国やアメリカなどで発売するとしています。また、世界シェアトップのサムスン電子は、小型カメラと、体の動きなどを感知するセンサーを搭載した新型テレビを発表し、新しいコミュニケーションが可能になると強調しました。一方、日本メーカーも、「ソニー」が使いやすさを重視した新しいリモコンを発表し、音声を使ってテレビの画面でネットの画像検索などできるようになることなどをアピールしたほか、シャープは、北米市場の需要に合わせ、60型以上の大型テレビを発表し、今後、90型の投入も検討することを明らかにしました。しかし、現地では韓国企業ほどの目新しさはないという厳しい見方も出ており、テレビ事業の不振が深刻になっている日本メーカーにとっては、今後、技術力なども課題になりそうです。