九州各地を巡り日本への理解を深めようと、韓国・全羅南道の中学生と教員約130人が9日、木浦海洋大学の実習船で博多港(福岡市)に到着した。同船を拠点に今後、太宰府天満宮(太宰府市)をはじめ、九州陶磁文化館(佐賀県有田町)やハウステンボス(長崎県佐世保市)、阿蘇山(熊本県阿蘇市)など県内外の各地を訪問。12日に帰国する。
全羅南道による九州への研修旅行は、日本の文化や船内での共同生活の体験が目的。2回目の今回、約100人の中学生を選抜した。
この日は、県が船内で歓迎行事を開催。福岡市を中心とした小中高生の和太鼓グループが太鼓や笛の音を披露すると、大きな拍手が送られた。
博多織の小銭入れと、韓国産ワカメをプレゼント交換した双方の関係者たち。全羅南道の女子生徒(16)は「日本は初めて。活火山は見たことがないので阿蘇山が楽しみ」と話していた。
=2012/01/10付 西日本新聞朝刊=