オウム真理教の元幹部、平田信容疑者の逃亡を助けていたとみられる49歳の元信者の女が、10日未明、弁護士に付き添われて捜査本部のある東京の大崎警察署に出頭しました。警視庁は、女が平田容疑者をかくまったとして、犯人隠避の疑いで逮捕状を請求する方針です。
警視庁によりますと女は10日午前3時ごろ、捜査本部のある東京・品川区の大崎警察署に弁護士に付き添われて出頭し、「ずっと平田容疑者と一緒にいた」などと話したということです。警視庁によりますと、7日、平田容疑者が弁護士に女の居場所として東大阪市内の住所を伝え、弁護士が会ったうえで出頭させたということです。この女はオウム真理教の付属医院の元看護師で、これまでの調べによりますと、平成7年の夏、平田容疑者と共に福島市内のマンションに偽名を使って滞在していたことなどが分かっています。また平成7年11月から翌年の2月にかけて、みずからが働いていた仙台市内の飲食店の寮にいたということで、このときに平田容疑者と一緒に住んでいたという情報もあります。女は、別の信者に逃走資金を渡したうえで逃走の方法を指示したとして、平成9年に全国に指名手配されていましたが、その後、時効が成立しています。警視庁は、女が平田容疑者をかくまっていたとして、犯人隠避の疑いで逮捕状を請求する方針で、平田容疑者の17年近くに及ぶ逃亡中の生活の実態について詳しく調べることにしています。