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事件
【連続不審死初公判】詳報(8)完 “自殺”は不審点ばかり 預金4百数十万引き出し 旅行の計画も…
証人「私も探しましたが一緒に(現場に)向かった同僚らも調べました」
《続いて、女性裁判官は鑑識係員が、大出さんの自宅に行った後、他殺の印象を深めたと証言した点も尋ねる》
裁判官「他殺の印象を深めた理由を教えてください」
証人「自宅に行き、おかしいと思いました。(大出さんの)お兄さんの話と現場の状況が食い違っていましたし…」
《大出さんは、女性と旅行に行く話があり、実際に着替えやトラベルセットを購入したレシートも発見された》
証人「しかし、現場からはそれら(トラベルセットや着替え)は見つかっていませんでした。どこにいったのか」
《さらに、預金通帳も他殺説を深めることになったという。通帳から、4百数十万円が直近の1、2週間の間に引き出されていたことが分かった》
証人「お兄さんは『弟はそんなに金遣いが荒くない。おかしい』と言っており、ますます嫌疑を深めました」
裁判官「通帳を見てあやしいと」
証人「はい」
裁判官「(公判では)パソコンの話もしていましたね。自殺サイトの閲覧もなく、女性とのやりとりもあったと。そのことも判断に関係したのですか」
証人「その時点では、女性が被疑者だとは考えませんでしたが、何らかの(事件との)関係はあるとは思いました」
《続いて、右陪席の男性裁判官が質問をする。鑑識係員は公判で、上司にも車のキーを探すように進言していたと証言した》
裁判官「上司に話したのは、いつですか」
証人「(大出さんの自宅の捜索に向かうために)現場を離れる前です。署に車を運ぶ前に話をしました」
《裁判官からの質問も終了した》
裁判長「検察官、弁護人、双方よろしいでしょうか。では、ごくろうさまでした」
《大熊裁判長は、鑑識係員に退廷を促した》
裁判長「本日の審理は以上です。明日は午前10時から、この法廷で始めます」
《木嶋被告は、裁判長に一礼した後、疲れた様子も見せずに髪をかき上げた》
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