事件【連続不審死初公判】詳報(6)練炭や着火剤…。目の前の“殺害道具”にうなずくも無表情崩さず+(2/3ページ)(2012.1.10 16:25

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【連続不審死初公判】
詳報(6)練炭や着火剤…。目の前の“殺害道具”にうなずくも無表情崩さず

2012.1.10 16:25 (2/3ページ)連続不審死初公判
木嶋佳苗被告(高校の卒業アルバムから)

木嶋佳苗被告(高校の卒業アルバムから)

 《助手席には、練炭コンロに、練炭、着火剤24個のほか、マッチ棒も数本落ちていたという。練炭には燃焼した跡があった。助手席ドアの外にもマッチが2本落ちていた》

 《各ドアは施錠され、窓も閉まっていた。助手席の後部座席の足下には、携帯電話や財布、タバコが入った紙袋もあったという。検察官は続いて、捜査状況の説明に入る》

 《初動捜査は埼玉県警東入間署が担当した。急行した鑑識係は一見すると練炭自殺だと思ったという。ただ現場には遺書はなく、窓には目張りがない。そして車のカギはなく、眠るための睡眠薬を服用したような跡もない。さらに、練炭を燃やしたとみられるマッチ棒を擦って火を付ける箱さえもない》

 検察官「自殺とするには不自然な点が多いと、(鑑識係員は)上司に報告しました」

 《報告を受けた刑事も練炭は助手席にあるのに、遺体は後部座席にあることなどを不審に思い、さらに捜査した》

 検察官「現場周辺でも車のカギやマッチ箱などは見つかりませんでした」

 《さらに、大出さんの自宅の捜索でも、遺書は見つからず、重要なカギを握る大出さんが走り書きした紙を見つける》

 《紙には、大出さん自らが、レンタカーを借りる際に必要なものを忘れないように記していた。さらにそこには「お土産」と書かれていた。だが、実際の車内からは「お土産」は発見されていない。検察官は木嶋被告が持ち去ったと立証したいようだ》

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