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事件
【連続不審死初公判】詳報(5)午後は紺ジャケットに衣替え、リップグロスも引いて あまりの変わりぶりに傍聴者あ然
検察官「被告は平成21年6~7月ごろ、生活に困窮。大出嘉之さんと7月中旬ごろから交際を開始し、7月24日に学費名目で470万円を入手。7月から8月にかけて結婚の約束をした。だが、その一方で被告は大出さんの以外の男性とも交際。大出さんへのうそがばれるのを恐れ、殺害を準備。6月から7月にかけて睡眠薬と練炭を入手しているほか、犯行2日前の8月3日に睡眠薬を入手した」 《検察側は、被告が学費名目で大出さんから金を入手しながら、結婚する意志がなかったことから、大出さん殺害を計画したことを裁判員に理解してもらおうとしている》
《さらに、検察官は「大出さんは自分で睡眠薬を入手していない」とし、司法解剖の結果、大出さんから検出された睡眠薬は木嶋被告が入手したもので、大出さん殺害は木嶋被告の犯行以外にあり得ないとの証明をしていく方針を示した》
《検察官の詳細な冒頭陳述に続き、弁護側も埼玉事件について詳述する》
弁護人「被告は平成21年6月ごろ、『料理教室を開きたい』と、経済的支援をしてくれる人と結婚したいと思っていた。その後、大出さんと知り合い、一度は結婚を考えたが、大出さんとの関係がうまくいかないことからこれを断念した」
《裁判員に結婚詐欺の意志はなかったことを印象付ける構えだ》
弁護人「その後、事件当日、大出さんに誘われてレンタカーで現場に行き、ここで1万円をもらってタクシーで帰宅した。自宅に残したメモは(偽装工作ではなく)、以前撮った写真を返してもらうためで、このとき、大出さんの死を知らなかった。また、被告は以前から不眠症で睡眠薬を服用しており、大出さんが被告の家に立ち寄った際に被告の家から睡眠薬を入手した可能性もある」
《弁護側はあくまでも大出さんの死は自殺であり睡眠薬は自分で服用したものとの主張を繰り広げる。裁判員の負担を考慮し、ここで大熊裁判長が午後1回目の休憩を告げた》
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