事件【連続不審死初公判】詳報(3)偽名を使ういびつな交際にパトロン… 自らの生活維持に男性利用+(2/3ページ)(2012.1.10 14:28

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【連続不審死初公判】
詳報(3)偽名を使ういびつな交際にパトロン… 自らの生活維持に男性利用

2012.1.10 14:28 (2/3ページ)連続不審死初公判
木嶋佳苗被告(高校の卒業アルバムから)

木嶋佳苗被告(高校の卒業アルバムから)

 検察官「被告人には平成19年から逮捕されるまで交際していた男性がいたが、偽名を使って付き合うなどいびつな交際だった。このほか、パトロンの男性がおり、多額の経済的支援をしてもらっていたが、平成19年8月に70代の男性が死亡したため、無職だった被告の収入は途絶え、生活が困窮した」

 《検察官は、長年、無職だった木嶋被告が交際相手以外の男性から経済的な支援を受けながら生活していたことを明らかにした上で、新たな経済的支援者を探すため、その後、結婚紹介サイトに登録したことなど、一連の事件の犯行に至る経緯を裁判員に理解してもらおうとしているようだ》

 検察官「被告は平成19年12月ごろに睡眠薬800錠を購入した。また、20年6月下旬ごろ、寺田隆夫さん=当時(53)=と安藤建三さん=当時(80)=と知り合い、同年6月から7月にかけて寺田さんと安藤さんから計4百数十万円をもらった」

 《検察官はこの後、メモに沿って、被告が逮捕されるまでの間、被害者男性らに睡眠薬を服用させてから現金を盗んだり、練炭自殺に見せかけて殺害していたことなどを詳しく説明。被告はこの間、表情ひとつ変えず、検察官の説明にじっと耳を傾けた。検察官は次に「具体的事実メモ」を手に取り、3件の殺人事件の共通点について説明を始める》

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木嶋佳苗被告を乗せた車両がさいたま地裁に入った。車両は敷地内の一方通行を逆行して入りカメラマンがあわてて追いかけた=10日午前、さいたま地裁(小野淳一撮影)
木嶋佳苗被告を乗せてさいたま地裁に入った車両は、カーテンに覆われ動きはわからなかった=10日午前、埼玉県さいたま市(小野淳一撮影)
木嶋佳苗被告の裁判員裁判初公判が開かれる法廷=10日、さいたま地裁(代表撮影)
木嶋佳苗被告の初公判で、傍聴券の抽選を受けるためのタグ受領を待つ人たち=10日午前、さいたま地裁(小野淳一撮影)
木嶋佳苗被告の初公判で、傍聴券の抽選を受けるタグを受け取るために並ぶ人たち=10日午前、さいたま地裁(小野淳一撮影)
木嶋佳苗被告初公判で、傍聴券の抽選を受けるタグを受け取るために集まった人たち=10日午前、さいたま地裁(小野淳一撮影)
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