第1回
【ニッポンの裏風俗】昭和初期にトリップしたかのような街並み、大阪・飛田新地

第1回:大阪・飛田新地(とびたしんち)
「大阪から日本を変える」という革新的な政策を掲げて就任した橋下徹・新市長のおかげで、今後の動向が日本中から注目される大阪は、実は日本一の遊郭が残る街でもある。主立ったニッポンの裏風俗とその街を巡る本連載。その記念すべき第1回目は、注目の街・大阪から始めよう。
"裏風俗"とは、風俗営業の登録、未登録に関わらず、本来、許されていない本番行為(挿入)が、基本サービスに含まれている店や風俗のこと。例えば、女のコをホテルに連れ出せるスナック(連れ出しスナック)や、最初から本番ありきのヘルスやピンクサロン(本ヘル、本サロ)、昔からある遊郭などのことだ。デリヘルやヘルスで、女のコにお願いして内緒で本番させてもらうことは、これには当てはまらないが、最初から本番ありきのデートクラブは含まれる。ただし、ソープランドは表風俗であり、裏風俗には含まれない。21世紀の日本には、これら裏風俗が北海道から沖縄まで、全国に無数に残っているのだ。
大阪で最も有名な裏風俗とは、府内の5カ所に残されている遊廓である。『大阪五大新地』などと呼ばれ、いずれも組合の厳格な自主管理の下、男性たちの憩いの場となり、女性たちの就業の場となっている。その中で最も大きく、最も有名な遊郭が、大阪市西成区に広がる飛田新地(とびたしんち)である。
大正時代に街が築かれ、戦前まで飛田遊廓として栄えた後、戦後は赤線へ。さらに、売春防止法施行後の昭和33年には料亭街へと街の名目は変ってきた。しかし、その街並や遊び方は、ほぼそのままに現代に引き継がれているのだ。
街並は、時代の変化と共に、少しづつ現代の色相が濃くなりつつあるが、今でも約200軒(営業店舗は半数程度)ほどの遊郭建築の小料理屋が並ぶ。その路地に立つと、まるで自分が時代劇の劇中か昭和初期にでもトリップしたかのような錯覚に陥るだろう。そして、それが錯覚ではないと気付くと、次には驚きとカルチャーショックが襲ってくる。飛田新地はまさに、異次元体験ができる街なのだ。
アジアを含め海外には、そんな買春街が残されているのは知っていても、先進国ニッポンに残っていることは、にわかには信じられないに違いない。しかし、それは現実だ。
雰囲気あふれる遊郭建築物が並ぶ路地を行き交うのは男ばかり。しかし、裏風俗街だからといって、街には暗さも身の危険を感じる危うさも漂ってはいない。安全に遊べるオトナの街である。
"料亭"の玄関正面にはセクシーなコスプレ姿や、寒いにも関わらず、ビキニ姿でスポットライトを浴びる女のコが一軒に一人づつ、ニッコリ微笑んで座っている。その女のコたちを半笑いで眺めながら歩く男たち。その男たちに向かって、玄関脇に椅子を出して座っているおばちゃんが声をかける。
「兄ちゃんエエコやろ、上がったってぇな!」
飛田新地では女のコと直接交渉するのではなく、客引きのオバちゃんが時間から料金までを女のコに代わって交渉することになっている。
女のコたちが外国人ならまだ半信半疑の自分を納得させることもできるだろうが、彼女たちは紛れもない日本人である。そして、若くて非常にかわいいコが多い。それは、市場経済の道理である。
新地の奥にある通称『青春通り』と呼ばれる路地付近には、最も若くてカワイイ女のコが集まっている。逆に、街の外周近くの店には、どちらが客引きのバアさんなのか、それすら判別しにくいような熟女が集まっている。
それは、大門から遊郭に入り、正面奥に向かうに従って遊郭の格が上がり、女性の格も美女度も上がっていくという昔の風習どおり。有形文化財として登録され、現在は本物の料亭として営業しているかつての遊郭『鯛よし百番』の、風格ある立派な佇まいが、それを物語っている。
そこで気になるのは、なぜ遊郭が「残されている」のか。かつての遊郭にある店は現在は料亭であり、女のコはそこの仲居。料亭の個室で行われる行為は、仲居と客との自由恋愛という解釈がなされているためだ。
それでも、1990年の花博開催の際には、それまでソープランドと新地の両方があった大阪から、どちらかを一掃するという話し合いが当局との間で行われ、その結果、府内からソープランドが撤退したという説が定説となっている。
お遊び料金は15分1万1,000円から。大阪ゆえ、根切れば負けてくれると思いきや、青春通りの店では負けてくれることは少ない。これも、店と女のコの"格"ゆえ。しかし、ホテル代、指名料込みで60分8,000円から遊べるミナミの激安ホテヘルから考えると、非常に高い遊び代ではある。にも関わらず、夜ごと飛田の路地に男性が集まってくるのは、第一にタダでできる目の保養と妄想。そして第二に、それだけかわいいコがいるという理由に他ならない。
府内には、大阪市の飛田新地、松島新地、今里新地を始めとして、守口市の滝井新地、和泉市の信太山新地と五カ所の遊郭が残されているが、連綿と守られて来た伝統あるこれら遊郭が、新しい市体制によって規制されるのだけは是非ともご遠慮願いたい。男たちに残された、かけがえのない癒し処なのだから。
次回はその他4カ所の大阪遊郭を巡ってみよう。
(文=松本雷太)
『潜入体験ルポ 超おいし~日本全国フーゾクの旅』著:松本雷太/宝島社
実体験にこそ真実アリ!!
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