いま食料問題が大変深刻になってきています。これから世界中で食糧をめぐっての熾烈な争奪戦が展開されることになりそうです。その時、食糧自給率が40%未満になってしまっているこの国の国民はどのような状態に置かれるでしょうか。拙著『2012年の黙示録』では、早くからそのことを予告し、その背景にあるものの分析をしていますが、まさにその通りのことが起こり始めています。
ただ、「鳥インフルエンザによって日本の食料問題が大きな影響を受ける」という分析まではできておりませんでした。これも「いまそこにある危機」の一つとして注目しておく必要があります。「鳥インフルエンザを発生源とする新型インフルエンザの蔓延」は、すぐそこまで来ているからです。このテーマは今後も深追いをしてみたいと思います。
(なわ・ふみひと)
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