更新日時: 2011年11月30日(水) AM 07:11
●氷上釣りに暗雲 ワカサギ4回連続で基準値超 赤城大沼
県は29日、赤城大沼(前橋市)の2カ所で27日に捕獲したワカサギから暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。大沼西部で捕獲したワカサギが556ベクレル、東部での捕獲分が533ベクレルだった。基準値超えは8月29日以降、4回連続。県は地元漁協に対し、ワカサギ釣りの解禁延期とウグイなどの魚の捕獲自粛を継続するよう要請した。地元漁協関係者らは例年大勢の釣り人が訪れる氷上ワカサギ釣りへの影響を懸念している。
福島第1原発事故後、県内では赤城大沼で捕獲された魚だけ、基準値を超える放射性セシウムが検出されており、前橋市と赤城大沼漁業協同組合は27日、原因究明を目的に釣り愛好家140人の協力を得て、調査研究用にワカサギの大量捕獲を実施した。県水産試験場(前橋市)や独立行政法人水産総合研究センター(横浜市)などに生体を含めた4901匹を提供した。同日採取されたウグイから659ベクレル、イワナからも692ベクレルといずれも基準値を超える放射性セシウムが検出された。
例年、赤城大沼では9月1日から11月下旬までワカサギのボート釣りが楽しめるが、今シーズンは解禁延期が続いている。1月上旬からは湖面の結氷が始まり、同月中旬に氷上ワカサギ釣りができるようになるが、解禁の見通しは立っていない。
大沼湖畔で旅館業を営む40代男性は「冬のワカサギ釣りシーズンは例年大勢の人でにぎわい、年間売り上げの多くを占めるが、この状態が長引けば、この冬を越せるかどうか不安。一刻も早く、東京電力に損害賠償などを求めなければ、商売も生活も成り立たなくなる」と苦しい胸の内を語った。
次回の検査は大沼が結氷する前の12月中〜下旬に行う。検査で3回連続暫定基準値を下回れば、ワカサギ釣りの解禁や魚の捕獲が可能になる。
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