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ゆりかご事件から時は流れ
最強の闇が動き出す!
第三十三話:動き始めた闇
男は、戦い続けた。
男は、拳を振るった。
男は、眼前の敵を倒していった。
男は、拳を止めた。
男は、後ろを振り返った。
男の後ろには、沢山の屍が転がっていた。
男の前に、もはや敵はいなかった。
男は、敵を探した。
男は、新たな敵を見つけた。
男は待った。新たな敵が強くなるのを──。
そして、男は動き出した。
男は黒い編笠を被り、口元を歪めて不気味な笑みを浮かべた。
「ふはは……そろそろいいだろう」
男は、新たな敵の元へ向かった。
*
軌道拘置所の独房に、一人の犯罪者が座り込んでいた。
ゆりかごを強奪し、世界を震撼させた大事件を起こした重犯罪者──ガルマ。
管理局に逮捕され、軌道拘置所の独房に収容されてから、ガルマは不気味な程におとなしくしていた。ちなみに、負傷していた右足は、既に完治している。
ガルマは、僅かに顔を上げた。壁の一点をジッと見つめ、沈黙している。
「……ソロソロ、カ……」
独房で一人、ガルマは小さく呟いた。
その声は、カメラで監視している局員には、聞き取れていなかった。
数分後、ガルマは軌道拘置所から姿を消した。一体どうやって脱獄したのか、その方法は誰にも解らなかった。
これは、ゆりかご事件が終結してから数ヶ月後の話。
塚本隼樹の最後の闘い。
ガルマを上回る闇が動き出し
隼樹の最後の闘いが、始まる!
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