第十六話:隼樹怒る
地上本部襲撃から翌日。
スカリエッティに、気晴らしに面白いモノを見せてあげよう、と言われて、塚本隼樹は彼とウーノの後を歩いていた。
歩きながら、隼樹は考える。面白いモノとは、一体何だろうか。さっきから、嫌な予感しかしない。最近こうゆう予感は、必ずと言っていい程よく当たってしまう。ウーノの手には、何故かレリックケースがある。
ふと視線をウーノに向けると、彼女は隼樹に顔を向けて、ニッコリと微笑んだ。
隼樹は、頬を引きつらせた。昨日、ウーノから受けた罰が頭から離れない。
え? 何をされたのかって? そんなの言えません。読者の皆さんのご想像にお任せします。
そんな事を考えていると、目的の部屋の前に着いた。
すると、中から声が聞こえてきた。
小さな子供のような声。しかも泣き声のような感じ。
隼樹は目を細めた。物凄く、物凄く嫌な予感がする。
扉を開けて、部屋の中に入った。
そして隼樹は見た。泣き声の主を。
部屋の中央の台の上に、怯えた表情をした少女が横になっていた。しかも、手足をリングのような物で拘束されている。
両サイドには、ディエチとクアットロが立っていた。
「ドクター。移植準備は完了してます」
「うむ。いいタイミングだな」
ディエチに頷いて応えると、スカリエッティとウーノが台に近寄る。
「ひぃ……!!」
スカリエッティの姿を見ると、少女は更に怯えた表情をした。
怯える少女とウーノが持っているレリックケースを交互に見て、スカリエッティは不気味な笑みを浮かべる。
「ああああ! イヤァァァァァ!!」
少女は、更に激しく泣き叫ぶ。
ディエチが、少女の泣き声に反応する。
すると、クアットロがディエチの横に歩み寄った。
「お姫様、きっと解るのよ。これから自分がどうなるのか」
ウーノが、レリックケースの蓋を外す。
その間も、少女は泣き声を上げ続ける。
「ママッ! ママァァァァァ!!」
「泣いても叫んでも、だ〜れも助けに来てくれませんよ〜」
泣き叫ぶ少女に、クアットロが意地悪く言った。
「さて、始めようか」
スカリエッティが、レリックをケースから取り出した。
「聖王の器に、王の印を譲り渡す」
狂気の笑みを浮かべて、スカリエッティは少女を見下ろす。
「ヴィヴィオ。キミは私の最高傑作になるんだよ」
「ママァァァァァァ!!」
これまでの中で、一番大きな少女の叫び声が通路にまで響いた。
邪悪な笑みを浮かべ、レリックを持ったスカリエッティの手が、ゆっくりと少女に伸びる。彼の手によって、レリックが少女の体に移植されようとした時だった。
今まで、スカリエッティ達のやり取りを静観していた隼樹が、右足を高く振り上げ、
「どこが面白いモノォォォォォ!!?」
叫び声と共に、スカリエッティの後頭部に人生初の踵落としを食らわせた。
「ごがっ!!」
短い悲鳴を上げて、スカリエッティは後頭部を押さえてうずくまる。
「ドクター!!」
ウーノ達が、慌ててスカリエッティに駆け寄った。
さっきまで泣き叫んでいた少女は、泣きやんで唖然としている。
「お前、これ……これ完全に幼女誘拐だろうが!! 全っ然面白くないんですけどォォ! むしろ気分悪いわァァァ!!」
ヴィヴィオを指差して、隼樹が言った。
「それに、この子どっかで見た事あるよ!」
「それは……前にキミとチンクが路地裏で見つけた少女だよ」
後頭部の痛みに顔を歪めながら、スカリエッティは立ち上がった。
隼樹は記憶を辿る。そして以前、街の路地裏で、目の前にいる少女を見つけた事を思い出した。
「ああ、あの時の! って、この子どっからさらってきた!? まさか機動六課か? 機動六課なのか!?」
「正解!」
「当たっちゃったよ! なんつー所からさらっとんじゃアンタはぁ!!」
隼樹は頭を抱える。
そこでハッとなった。だんだん思考が冷静になっていき、少女が口にしていた“ある言葉”を思い出す。
さっきこの子、『ママ』って言ってたよね?
またも嫌な予感がして、隼樹は少女に近寄った。
「お嬢ちゃん。名前、何て言うのかな?」
「……う……う……」
少女は、まだ怯えていて名前を言おうとしない。
「俺は隼樹。塚本隼樹。キミの名前は?」
隼樹が名乗ると、少女は僅かに警戒を解いて、怯えの表情も少し和らいだ。
「ヴィ……ヴィヴィオ」
「ヴィヴィオか。ねぇ、ヴィヴィオ。よかったら、キミのお母さんの名前も教えてくれないかな?」
怖がらせないように、隼樹なりに優しく声をかけた。
すると、少女の口から、とんでもない人物の名前が出た。
「……なのはママ」
「はい、アウトォォォォォ!!」
名前を聞いた瞬間、隼樹は頭を抱えて叫んだ。
嫌な予感が的中してしまった。たまには外れてくれればいいのに。むしろ今のは外れてほしかった。
隼樹の叫びを聞いて、部屋にいる全員がビクッと体を震わせた。
すると隼樹は、後ろにいるスカリエッティに振り返った。隼樹の顔は、怒りに満ちた表情をしている。
「なんつー人の娘をさらってきとんじゃァァァ!! 馬鹿だろ? アンタ馬鹿だろ!?」
「いや、その子がなければ私の計画が……」
「じゃかーしィィィ!! アンタが今してるのは、自分の首を締めてる行為なんだよ!! ブチ殺されてーのかアンタ!!!」
怒りに任せて、隼樹は声を荒げる。
スカリエッティの周りにいるウーノ達は、隼樹の豹変ぶりに唖然としていた。こんなに怒り狂った隼樹は初めて見る。以前やった、ナンバーズの強化会議でも隼樹はいつもと違っていたが、今回はその時以上だ。
「俺が前に言った事、覚えてる? 正義側を怒らせる事はしないでって言ったよね? 言ったよね!?」
「あ、ああ。言っていたよ。ちゃんと聞いていたよ」
隼樹の迫力に、スカリエッティは珍しく顔を引きつらせて後ずさる。
「命令違反した俺が言えた事じゃないけど、ホントこれだけは護って! お願いだから! 土下座するから!!」
言って隼樹は、即座に土下座をした。
スカリエッティ達は、今の隼樹にただただ驚く事しかできなかった。
「あの、隼樹さん。頭を上げてください」
ウーノが近寄って、頭を上げるよう言った。
すると隼樹は、頭を上げてスカリエッティを見上げる。
「今からでも遅くない! ヴィヴィオを機動六課に返してください!」
「いや、だからヴィヴィオがいなければ、私の計画が……」
「だーかーらー! 正義側を怒らせる行為はダメだっつってんだろうがァァァァァ!!」
再び隼樹は怒声を上げた。
拳を振るってスカリエッティに襲い掛かろうとして、ウーノ達に止められる。
ウーノ達に押さえられ、怒りながら隼樹は説明した。大切なモノを取り返そうとする時、正義側は爆発的なパワーを発揮する事を。
スカリエッティ達も説明した。ヴィヴィオがゆりかごを動かす為に必要な、聖王の器と呼ばれる存在である事を。
互いの説明を終えて、これからどうするか、話い合いを始めた。
で、それから一時間にまで及んで、話し合いの結果が出た。
渋面で隼樹が言った。
「……わかった。じゃあ手荒なマネはしないという条件で、ヴィヴィオにゆりかごを動かしてもらおう」
「では、改めてレリックを……」
スカリエッティが、レリックをヴィヴィオに移植しようとして、隼樹が待ったをかけた。
「待った。ヴィヴィオにレリックの移植をするのは、ウーノさんだ」
「私ですか?」
「いや、私の手でやりたいんだが……」
隼樹の待ったに、スカリエッティは異議を唱える。
「いや、アンタがやるとヴィヴィオが泣いちゃうだろ? 恐がるでしょ? ぶっちゃけ、アンタの笑顔恐いんだよ。スカリエッティ」
「そこまでハッキリ言われると、さすがの私も少し傷つくね」
「傷つけ傷つけ。傷つく痛みを知りなさい、スカリエッティ。ついでに鏡で自分の笑顔を見ろ」
心に少し傷を負ったスカリエッティに、容赦のない言葉をかける隼樹。
そんな隼樹を見て、クアットロが腹黒い笑みを浮かべて言った。
「う〜ん。責める隼ちゃんも、なかなかいいわねぇ〜」
全員がクアットロの言葉に耳を疑ったが、とりあえずスルーした。
「それじゃあウーノさん。移植お願いします」
「はい、わかりました」
ウーノは、レリックを持ってるスカリエッティに近寄る。
「失礼します、ドクター」
一言断ってから、ウーノはスカリエッティの手からレリックを掴み取った。
スカリエッティは、少し落ち込んだ様子で、部屋の隅へ移動してしまった。
少し言い過ぎたかな? 部屋の隅で落ち込んでるスカリエッティを見て、隼樹は困った顔になる。
ウーノは、レリックを持ってヴィヴィオの前に立った。
再びヴィヴィオは怯える。
「ひぃ……!」
「大丈夫よ。何も怖がる事はないわよ」
ウーノは微笑みながら、ヴィヴィオに優しく声をかけた。その顔は、母が子に向ける温かい表情をしている。
ウーノの微笑みを見て、ヴィヴィオの怯えが消えた。目から流れていた涙も、いつの間にか止まっている。
「いい娘ね。少し痛いかもしれないけど、大丈夫。貴女は強いから、きっと乗り越えられるわ」
貴女なら大丈夫、と言いながらヴィヴィオの体にレリックを移植させる。
ヴィヴィオは、少し辛い表情をしていたが、さっきのように泣きわめく事はなかった。
移植が終わり、ウーノはヴィヴィオから手を離す。異常がない事を確認すると、ウーノはヴィヴィオに顔を向けた。
「よく頑張ったわね。偉いわよ、ヴィヴィオ」
ウーノが言うと、ヴィヴィオは小さく頷いた。
「しばらくはママに会えないけど、いい子にしていればまた会えるわ」
ヴィヴィオの頭を、優しく撫でるウーノ。
その光景を見て、隼樹達は口を揃えて言った。
「お母さん?」
ウーノは姉というよりお母さんに見える、と隼樹は前から思っていた。
まぁ何はともあれ、ヴィヴィオの件はウーノさんに任せるという事で解決だろう。そう思って、隼樹が部屋を出ようとした時だった。
ふと気になる事を思い出す。昨日、セインに連れられて地上本部を離れていく途中で、彼女は他のナンバーズと気になる会話をしていた。
聖王の器ともう一人誰かを捕獲した、という会話だ。
思い出した隼樹は、部屋の隅にいるスカリエッティに声をかけた。
「スカリエッティ。あのさぁ、もしかしてもう一人誰か捕獲してない?」
「……え? ああ、タイプゼロ・ファーストの事かい?」
若干元気のない声で、スカリエッティは答える。
「それもまさか……機動六課から……?」
「正解」
「バッキャロォォォォォ!! 何二人も誘拐してんだよ!? ブッ殺されてーのか!?」
スカリエッティの胸倉を掴み、怒りの形相で怒鳴る隼樹。
またウーノ達が、隼樹を止めようとする。
「どーせアレだろ? 洗脳して仲間にして、ナンバーズと一緒に管理局を襲わせるつもりなんだろ!?」
「よ、よくわかったね」
「わかるわァァァ! つーか相手を刺激させる事はすんなって言ってんだろうがァァァァァ!!」
塚本隼樹、暴走モードに突入。
隼樹の暴走を止める為に、ウーノ、クアットロ、ディエチは多大な労力を消費し、スカリエッティは捕らえたギンガを戦場に出さない事を約束した。
*
訓練場。
ナンバーズ全員を横一列に並ばせて、片手に竹刀を持って彼女達の前に立っているのは隼樹。
「今日みんなを訓練場に呼んだのは、他でもない。あのバカマッドサイエンティストのせいで、機動六課の連中が怒る事が確定したので、今日からナンバーズの猛特訓を始めます」
竹刀を肩にかついで、隼樹が言った。その顔は、とても不機嫌な表情をしている。
今日の隼樹、何か機嫌悪くない? ドクターと何かあったのかな? 喧嘩したのか? と、囁き合うナンバーズ。
ウーノ、クアットロ、ディエチの三人は、隼樹が不機嫌な理由を知っているが、言わなかった。そんな事を皆に教えても、何も変わらないからだ。
「はいソコ、私語は謹む」
隼樹が竹刀を向けて、ナンバーズの囁きを注意する。
「正義側は、奪われた大切なモノを取り戻す為に、短期間で信じられない程のパワーアップを果たす。そして前回と違って、死に物狂いでかかってくる。だからこちらも、パワーアップの為に猛特訓をする」
オタクの知識をみんなに話す隼樹。
「それじゃあ、ボチボチ特訓の内容を話しましょうか」
*
隼樹の説明も終わり、本格的な特訓が始まったのだが、隼樹が考えた特訓法はメチャクチャだった。
ナンバーズ全員は、手足に重りを付け、背中にも重りを背負って模擬戦をしている。
「トーレ! 常にライドインパルスの最高速度を保て! そうすりゃあ、重りを外した時に出すお前のスピードは倍以上になっているハズだ! あと、お前って言ってすいません!」
重りを付けて、ライドインパルスの最高速度で動くトーレに向かって、隼樹が叫んだ。
次に隼樹は、セッテに顔を向けた。重りを付けて疲労が激しいせいで、ISのコントロールが甘くなっている。
「セッテ! 重りを付けて動いて辛いだろう! だが集中力を切らすな! 重りを付けて疲労が溜まってる状態でも、スローターアームズをコントロールできるようにするんだ!」
セッテに言った後、隼樹は次にディードに顔を向けた。
「ディード! とにかく剣を振るんだ! 振って振って振りまくって、万物を切り裂く鋭い剣筋を身につけるんだ!」
「はい! 隼樹兄様!!」
重りの付いた動きが鈍い体で、双剣を振るい続けるディード。
隼樹は、ディードが返事をしてくれた事に少し驚いた。
また、他のメンバーよりも軽い重りを付けている、ウーノ、クアットロに隼樹はこんな事を言った。
「いいですか、二人とも? まずは先手必勝で、顔面に拳を叩き込め! 顔は唯一バリアジャケットで守られてない弱所だ! 殴る場所は鼻だ。鼻を潰されたら、どんな奴だって怯む。その隙を逃すな。怯んでる隙に、容赦なく拳の嵐を顔に畳みかけろ! 喉を狙って呼吸困難にさせるのも、一つの手だ。そして二度と立ち上がれなくなる位、徹底的にボッコボコにするんだ!!」
動作を交えながら熱く教えてくる隼樹を見て、ウーノは苦笑する。
クアットロはというと、
「隼ちゃんも“S”なのね〜。いいわ〜」
両手を頬に添えて、体をクネクネさせている。
そんなこんなで猛特訓は続けられ、時間は過ぎていった。
*
猛特訓が終了して、隼樹は通路を歩いていた。
ナンバーズは、疲労がハンパなく、各自部屋で休んでいる。
訓練場から出る際、ノーヴェの鉄拳が放たれ、隼樹は甘んじて受けた。指示だけして、自分だけ楽をしていたようなものだったから。
殴られた左頬を押さえながら通路を歩いていると、ルーテシアを見つけた。
ルーテシアがいる所は、戦闘機人の素体が入っているカプセルがある部屋だ。カプセルの中にいる素体はみんな裸なので、正直目のやり場に困る場所だ。
少し躊躇したが、ルーテシアが何をしてるのか気になって部屋に入り、彼女に歩み寄った。
「ルーテシア」
声をかけると、こっちを見てくれた。
「こんな所で何してるの?」
「……お母さん」
「え?」
ルーテシアは、顔を上げて一つの生体ポッドを見つめている。
隼樹も、ルーテシアが見てる生体ポッドに目を向けた。ルーテシアよりも少し濃い紫色の長髪で、美人の女性が生体ポッドの中に入っている。
あまり母親を直視しないようにしながら、隼樹はルーテシアに聞いた。
「あ、あの人がルーテシアのお母さん?」
「らしいの」
「らしい?」
ルーテシアの言葉に、隼樹は片眉を上げた。
「この人の事、覚えてないの」
「えっ? そうなの?」
ルーテシアは頷いた。
「ドクターは、11番のレリックがあれば目を覚ますって言ってた」
「11番……」
ソレを聞いて隼樹は、何故ルーテシアがスカリエッティに協力しているのか分かった。
眠っている母親を助ける為に11番のレリックを探し、その為にスカリエッティに協力しているのだ。
こんな小さな娘なのに、苦労してるんだな。いい娘だよ。この娘、本物のいい娘だよ。あっ、ヤベッ、ちょっと泣きそう。
「ルーテシア。キミ、まだ若いのに苦労してるんだねぇ」
「私は、大丈夫」
「いやいや、無理はしちゃダメだよ。何かあったら言ってね。俺なんかでよければ、力になるよ?」
「……うん。ありがとう」
少し嬉しそうに、ルーテシアは頷いた。
*
ミッドチルダの地下道。
地上本部で、ナンバーズを捕まえそこねた異形がいた。床にうずくまり、体を震わせて苦しそうにしている。
「ヴッ……!」
急に体を起こし、後ろに反る。
次の瞬間、
「オ゛エエエエエエ!!」
床に向けて、口から何かを吐き出した。
ベチャッと嫌な音を立てて床に吐き出されたソレは、人の形をしていた。色は茶色で、大きさは180センチ位で、体中ネットリとした液がついている。
「グロロロロ!!」
異形から吐き出された怪物は、不気味な産声を上げた。
「オ゛エエエエエエ! オボロオオオオ!!」
異形は、怪物を吐き出し続ける。
異様な姿の怪物が、次々と吐き出され、地下道を埋め尽くしていく。
数十分に及ぶ長い時間をかけて、異形は怪物の生産を終了した。
生み出された怪物の数は、千体以上。
「フゥ。手下ヲ生ミ出スノモ、久シブリダナ」
異形は、自分が生み出した怪物達を見回した。
「ギャー! ギャー!」
「グロロロロ!!」
「ギャゴオオオオオ!」
様々な姿形をした怪物達の雄叫びが、地下道に響き渡る。
「次ハ必ズ、レリックヲ手ニ入レル」
暗闇の中で、異形は再び動き始めた。
次回『第十七話:たまにはゆっくり話でもしようか』
決戦前夜
隼樹とスカリエッティが、二人っきりで話をする
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。