ドゥーエに男を磨くように言われた隼樹は、果たしてどうするのか?
第六話:好きになってもいいですか?
塚本隼樹は悩んでいた。
昨日、ドゥーエから『男を磨いてください』と言われてから、ず〜っと悩んでいる。食事中も掃除中も部屋で休んでる時も、ず〜っと男を磨く事について考えているのだ。
外見を変えるのであれば、筋トレ等をして肉体改造をしたり、スカリエッティに頼んで整形手術をするという手段があった。ちなみに最後のスカリエッティに整形手術を頼むというのは、物凄く恐いので、できればやりたくないと考えている。
しかし、ドゥーエから磨くように言われたのは“外見”ではなく“中身”の方だった。それが更に隼樹を悩ませる。中身を磨くという事は、弱い自分を変えるという事だと考えた。だが、自分の中に根付いている弱い部分を変えるのは、容易ではない。性格は、そんなに明るい方ではなく、度胸もない小心者。そんな自分が、果たして変われる事ができるのだろうか。
「はぁ」
顔を俯いて、隼樹は溜め息をついた。
夕食の最中で、周りにいるナンバーズの視線が隼樹に集まる。隼樹はナンバーズの視線を気にせず──というか気付かずに食事を続ける。眉根にシワを寄せて、浮かない顔をしていた。
「ねぇ、隼樹どうしたの?」
「昨日から、ずっとあんな調子っスよ」
「味も微妙に落ちてるしよぉ……」
そんな隼樹を見て、ナンバーズが囁き合った。ちなみにナンバーズは、ウーノが買ってきた服を着ている。
すると、チンクが箸を止めて隼樹に声をかけた。残念ながら、ゴスロリ服は着ていない。
「隼樹。何か悩みでもあるのか?」
「チンク……」
隼樹は顔を上げて、チンクを見る。
「私でよければ、相談に乗るが?」
「あー……いや……」
相談に乗る、と言われて隼樹は少し迷う。
すると、トーレが腕を組んで、苛立ちながら言った。
「男ならばウジウジするな!悩みがあるなら、我等に話してみろ!」
「力になれるか分からないけど、話を聞く事はできるから」
「そうっスよ。一人で悩むより、誰かに話した方が楽になるっスよ?」
「話してみなよ〜」
トーレに続いて、他のナンバーズも声をかけてきた。
「みんな……」
ナンバーズの面面を見回して、隼樹は小さく呟いた。
そんな隼樹を見て、チンクが笑みを浮かべた。
「みんな、お前の事を心配してるんだぞ」
優しく隼樹に声をかけるチンク。
ナンバーズのみんなが、こんな自分の事を心配している事を知って、隼樹は凄く嬉しくなった。同時に、少し恥ずかしくもなった。
ナンバーズの気持ちを知り、隼樹は相談する事にした。
「実は……」
隼樹はナンバーズに話した。臆病で弱い自分を変えたい。どうすれば、そんな弱い自分を変えられるか。ドゥーエの事は伏せて、全てを話した。
ナンバーズは、そんな隼樹の悩みを真剣に聞いていた。
「そっか……。隼樹も悩んでたんだね」
隼樹の相談を聞いて、ディエチが口を開いた。
「どうすれば弱い自分を変えられるか、ねぇ……」
セインも腕を組んで、珍しく真剣に考えている。
とりあえず他のナンバーズと隼樹も、腕を組んでウームとシンキングタイムに入った。
しばらくして、クアットロが挙手した。
「それだったらぁ〜、トーレ姉様やノーヴェちゃんに訓練で鍛えてもらうっていうのは、どうかしらぁ〜?」
「えっ!?」
クアットロの提案を聞いた瞬間、隼樹は頬を引きつらせた。
「そうだな。いい案かもしれん」
「えっ!?」
納得しているチンクに、隼樹は動揺する。
前に一回、ナンバーズの訓練の様子を見たが、とてもついていける気がしない。全員が妙な能力や道具を使ってる上に身体能力も高く、まんまアニメや漫画のような動きをしていた。そんな訓練に参加したら、死んでしまう気がする。
「でも、隼樹が訓練に耐えられるか、ちょっと心配だなぁ」
両手を頭の後ろで組んで、セインが言った。
セインの言葉に、隼樹は内心激しく同意する。誰かが、他の案を出してくれる事を祈る。そして自分でも、安全な案を必死に考える。
だが隼樹の願いも通じず、
「よし。それじゃあ、私とノーヴェが隼樹を鍛えるとしよう」
「ちっ。しょうがねーなぁ」
渋々ノーヴェも同意して、二人が隼樹を鍛える事が決定してしまった。気のせいか、トーレがやる気満々のように見える。
何とか訓練を回避したい隼樹は、トーレとノーヴェを説得しようとする。
「いやいやいやいや!無理しなくていいよ!」
「別に無理などしていない」
「いやいや!だって、ほら……あの……そう!貴重なナンバーズの訓練の時間を、俺なんかのせいで削らせる訳にはいきませんよ!」
「お前が気にする事ではない」
「いや、でも……ほら、迷惑じゃないですか?」
「お前が、いつまでもウジウジしてる方が迷惑だ!」
最後にノーヴェに怒鳴られ、隼樹は説得を断念した。
チラッとクアットロを見る。隼樹の視線に気付くと、クアットロはニヤリと笑みを浮かべた。
「夕食を食べ終わって少ししたら、訓練を始めるぞ」
「……はい」
元気のない声で、隼樹は返事をした。
「覚悟しておけ、隼樹。お前の腐った性根を、私とノーヴェが叩き直してやる」
「オーマイゴッド!!」
席を立って、頭を抱えて隼樹は叫んだ。
*
「スカリエッティ〜!!」
夕食を食べ終えて、食器洗いを済ませた隼樹は、スカリエッティの研究室に逃げ込んだ。
「隼樹さん」
「おや?どうしたんだい、隼樹?」
作業の手を止めて、ウーノとスカリエッティは振り返って隼樹を見た。
「トーレとノーヴェを止めてください!じゃないと俺は……俺は死んじまう!」
「まぁ、落ち着きたまえ。ちゃんと事情を説明してくれないと分からないよ」
とりあえずスカリエッティは、隼樹を落ち着かせる。
それから隼樹は、食堂での事を二人に話した。
「ふむ。良かったじゃないか」
「良くない!下手したら、俺死ぬぞ!」
「彼女達も鬼ではないからね。手加減してくれるはずだよ」
「いや、何かトーレが妙にやる気があって、凄く怖いんだけど……」
何故トーレが、あんなにやる気になっているのか分からない。それとスカリエッティが、妙に楽しそうな笑みを浮かべているのも気になる。
「キミを思っての行動なのだから、受け入れたまえ」
「いや……受け入れるにしても、まだ心の準備が……」
なおも隼樹が戸惑っていると、研究室の扉が開かれた。
振り返って見ると、トーレとノーヴェが仁王立ちで立っていた。隼樹は口を大きく開き、目も見開いて絶望した顔で二人を見つめる。
「隼樹。ドクターに助けを求めても無駄だぞ」
隼樹の希望は断たれた。
そんな隼樹にウーノが近寄り、耳元で囁いた。
「頑張ってください、隼樹さん。ドゥーエの事が好きなのでしょう?」
「えっ!?」
隼樹は顔を真っ赤にさせて、振り返ってウーノを見た。
ウーノは、ニッコリ笑って隼樹を見つめ返す。目が合って、隼樹の顔は耳まで赤くなった。
「ほら、早く行くぞ」
「手間のかかるヤツだな」
ウーノに意識が向いてる間に、隼樹はトーレとノーヴェに左右から掴まれた。両腕を二人に掴まれて、引きずられるように連れて行かれる。
「それじゃあ、私はここのモニターで、キミの訓練の様子を見ているよ」
ハハハッと楽しそうに笑うスカリエッティ。
「アンタ、人の不幸を楽しむつもりか!?ふざけるなァァァァァ!!」
怒りの叫びを上げて、隼樹は二人に引きずられて研究室から連れ出された。
隼樹達がいなくなった後、スカリエッティはウーノに顔を向けた。
「ところで、ウーノ。さっきは隼樹の耳元で、何を言ったんだい?」
「ふふ。申し訳ありません、ドクター。それは秘密です」
「ほお。キミが私に隠し事とは、珍しいね」
その時、研究室のモニターに訓練場の様子が映し出された。
*
ナンバーズの訓練場。 壁も天井も真っ白く、障害物などがない部屋。そんな何もない真っ白な部屋に、隼樹とトーレとノーヴェ、見学に来ているチンク達がいた。
隼樹とトーレとノーヴェは、訓練場の中央辺りに立っている。トーレとノーヴェが、真剣な表情になって構える。二人が構えると、隼樹はビビって体を震わせた。
「ちょっ……マジでやるの……?」
ちょっとずつ後退りながら、隼樹が言った。
「当たり前だ。一応、手加減はするが覚悟しておけ」
「必死にやらないと、死んじまうからな」
「死んじまう!?やっぱ死ぬんか!?」
隼樹の顔が、どんどん青ざめていく。嫌な汗もかいて体がガタガタ震える。
「いくぞ!!」
「来るなァァァァァァ!!!」
訓練と言う名の地獄が始まった。
チンク達は、その光景を静かに見守っていたが、クアットロだけは楽しそうに見ていた。
*
根性を叩き直すための地獄の訓練、というかトーレとノーヴェによる一方的なリンチから、隼樹はやっと解放された。
体中ボロボロで、杖で体を支えながら足を引きずるように通路を歩いている。
「あ……アイツら……アレで手加減って……本気でやったら、どんだけ強いんだよ……」
ホント強かった。
というか強すぎだった。
ハッキリ言って、隼樹が勝てる確率は微塵もなかった。かすり傷を負わす事もできなかった。更に言えば、トーレの動きが全く見えず、パニック状態になって、よく分からない内にボコボコにされてしまったのだ。ノーヴェの方も手加減していたとは言え、その拳の威力は並の人間の力を超えていた。
本当に死ぬかと思った。
「コレ……今日だけだよね?こんなの続けたら、ホントに死んじゃうんですけど……」
大きく溜め息をついて、隼樹はヨロヨロと通路を歩いていく。
「お疲れ様です、隼樹さん」
不意に、前から声をかけられた。
顔を上げて前を見ると、そこにはウーノが立っていた。
「ウーノさん」
「初めての訓練は、いかがでしたか?」
「……恐かったです。死ぬかと思いました。地獄でした」
暗い表情で、初訓練の感想を語った。
それを聞いたウーノは、苦笑してしまう。
「と言うかウーノさん、スカリエッティと一緒にモニターで様子見てたんじゃないですか?」
「はい。見てました。ですが、やはり本人から感想を聞きたくて」
「そうですか……。スカリエッティは?」
「笑いながらモニターを見てました」
「……絶対ブチ殺す」
隼樹の中で、ふつふつと怒りが込み上げてきた。
だが、ふとある事を思い出して、怒りが収まっていく。
「あの、ウーノさん……一つ聞きたい事があるんですけど……」
隼樹がそう言うと、ウーノが口を開いた。
「ドゥーエの事ですね?」
「はい。どうして俺が……ドゥーエさんの事好きって知ってたんですか?」
アジトに戻ってから、その事は誰にも話していないハズだ。チンク達に相談した時も、その事は話していない。
「昨日、隼樹さんが戻ってくる前に、ドゥーエから連絡があったんです」
「ドゥーエさんから?」
「はい。隼樹さんから告白された、と嬉しそうに言ってました」
「マジですか……?」
どうやら隼樹と別れた後、告白された事をドゥーエは通信でウーノに報告していたようだ。
そこで隼樹は、待てよ、と思った。あの時、ドゥーエは隼樹が他のナンバーズにも好意を抱いている事に気付いていた。という事は、通信でウーノに、その事も話している可能性がある。
「あの……ドゥーエさん、他にも何か言ってましたか?」
「いいえ。言ってませんよ」
よかった、と隼樹は心中でホッと一安心した。もし、ナンバーズに好意を抱いてる事まで知られたら、どうしようかと思った。
「他にも、ドゥーエと何かあったんですか?」
「え?いや……その……」
隼樹は迷った。
中身を磨くという事以外にも、隼樹には悩みがあった。隼樹は、ナンバーズ全員が好きだ。でも複数の人を好きになって、付き合ってもいいのだろうか。これが隼樹のもう一つの悩み。
ウーノの前で、また一人でウジウジと悩み始めてしまう。これも隼樹の悪い所の一つ。
すると、隼樹の肩にそっとウーノの手が乗せられた。
「一人で抱え込まないで、相談してください。貴方は一人じゃないんですから」
優しく微笑むウーノ。
──ああ、やっぱりナンバーズの皆は優しいな。まぁ、若干一名、腹黒いと思われる人を見つけたけど。
隼樹は、ウーノに話す事にした。
「ウーノさん」
「はい」
「その……複数の人と付き合いたいって思うのは……いけない事ですか?」
「複数の人と……ですか……」
隼樹の悩みを聞くと、ウーノは考え込む。
「隼樹さんが、その人達を好きなら付き合っても構わないと思います。一人だけを好きにならなければいけない、などという決まりはありませんから」
「そう、ですか……」
「隼樹さん。もしかして、ドゥーエ以外にも好きな人がいるんですか?」
「え?あっ……!!」
ウーノの言葉で、隼樹はハッとなった。
しまった。完全に油断していた。心中で隼樹は動揺しまくる。いまから、ごまかすのも無理だ。
ウーノの目付きが、少し鋭くなっている。美人なだけに、険しい表情になると恐い。
隼樹は観念して、白状する事にした。
「……はい。います」
「それは誰か、名前を言えますか?」
「……名前は……」
隼樹は目を閉じて、拳を握る。緊張のせいで、手は汗でグッショリと濡れている。
そして、意を決して隼樹は名前を言った。
「……ウーノさん」
「え?」
「ウーノさんが好きです」
隼樹の顔は真っ赤になっていた。
ウーノの方は、まさか自分の名前が出るとは思ってなかったようで、目を見開いて驚いている。
隼樹が続ける。
「ウーノさんだけじゃない……。トーレもチンクもクアットロもセインもノーヴェもディエチもウェンディも……もちろんドゥーエも……みんな好きなんです」
顔を俯かせて、隼樹の告白が終わった。
通路に重い沈黙が訪れた。
やっぱり言わなきゃよかったかな、と隼樹は思った。ウーノの優しさを無下にするのも悪いと思ったが、ここは無理矢理にでも、ごまかすべきだったか。
隼樹が話した事を少し後悔していると、ウーノが溜め息をついた。
「まさか私達、全員に好意を抱いていたなんて……さすがの私も驚きました」
あれ?怒ってない?
てっきり『貴方如きが、私達を好きになるなど百年早いわ!』なーんて事を言われると思ってた隼樹は、顔を上げてポカンとなる。
「人から好かれるというのも、悪くありませんね」
ウーノの顔は、いつもの優しい微笑みに戻っていた。
「ちなみに、ドゥーエはこの事を知っているんですか?」
「え?あ、はい……。別れ際にバレちゃいました」
頭を掻きながら、隼樹が答えた。
「そうですか。それで、隼樹さんは、これからどうしますか?」
「え?……俺は……」
隼樹は考え込む。
──頑張ってくださいね。
まだ、諦めたくない。ドゥーエの言葉を思い返して、隼樹は決心した。
「……もう少し、頑張ってみます」
「それがいいですね」
ウーノは満足そうに笑った。
「今日は、もう遅いしお疲れですから、また明日から頑張りましょう」
「はい」
体はボロボロだが、隼樹は力強く頷いた。
ウーノと通路を歩きながら、隼樹は思った。
まだ自分の事が嫌いで、自信が持てないけど……頑張ってみよう、と──。
*
そこは、平和な町だった。大きな町から離れているが、周りを緑に囲まれた綺麗な町だった。
数時間前までは──。
町に転がっているのは死体、死体、死体。死体の山。腕や足を引きちぎられた死体。頭が粉々に吹き飛び、脳を飛び散らせている死体。腹に穴が空いている死体。様々な死体が転がっていて、近くには沢山の血の池が出来上がっていた。
大量の屍が転がっている町に、黒い人影が二つ。片方の人影は、黒い編笠のような物を目深にかぶっていて、黒いマントを羽織っている男。長身で、ガッシリとした体格をしている。
そして二つの人影から、数十メートル離れた所に大勢の人影があった。全員、手に杖を握っていて、二つの人影をジッと見据える。彼等はある組織の武装局員である。
やがて、二つの人影が歩き出す。同時に、武装局員が杖を二つの人影に向けて構え、それぞれ杖の先端から光線のようなものを放つ。
沢山の光線は、狙い違わず二つの人影へと向かった。だが、光線は透明な障壁に防がれてしまう。武装局員は、休まず光線を放ち続ける。
しかし、二つ人影の動きは止まらない。何発、何十発と光線を撃たれても、全て障壁で難なく防いでしまう。
ゆっくりとした足取りで、二つの人影は武装局員に近づく。
自分達の攻撃が全く通じず、ゆっくりと迫り来る二つの人影に、武装局員は恐怖する。額から冷汗を流し、歯をガチガチ震わせ、杖を持っている手も震える。
とうとう二つの人影は武装局員の目の前に辿り着いた。
そして、殺戮が始まる。編笠の男が突き出した腕が、一人の武装局員を貫いた。激痛と恐怖、死にたくないという必死の思いから、体をバタバタと激しく動かす。周りの武装局員が杖を構えると、もう一つの人影が殴りかかった。容赦なく、武装局員の顔を、腹を殴る。殴る。殴る。殴る。
あっという間に、半数近くの武装局員が殺された。部隊の隊長と思われる人物が、撤退命令を出す。
だが、二つの人影はソレを許さない。素早く動いて、武装局員に襲い掛かる。鮮血が飛び散り、地面を真っ赤に染めていく。
武装局員は全員、屍となって地面に転がっていた。
立っているのは、二つの黒い人影のみ。編笠の男は辺りを見回した後、ある方向を指差した。
もう片方の人影が、その方向を見て頷く。
「……解ッタ」
屍を踏み越えて、一つの人影は去っていった。残った編笠の男は、人影が去っていった方をジッと見つめ、歯を見せて不気味な笑みを浮かべた。
編笠の男が指差した方角は──ミッドチルダがある方角だった。
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