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コメディ仕立てで人種差別問題を描く
『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』
アフリカ系アメリカ人と白人の問題を描く映画は、ともすれば白人側の観点から作られる事が多く、 黒人への勝手で安っぽい同情やお涙頂戴で白人の贖罪的な要素が多い仕上げになりがちです。
そのため、大人の鑑賞には耐えがたい内容になってしまい、アメリカの人種差別を題材とする作品では海外での売り上げも大して期待できないため、映画スタジオとしてもついつい映画 制作の許可を渋りがちになるのです。
その種の作品でも異例だったのは、昨年のアカデミー賞でサンドラ・ブロックが主演女優賞を受賞した『しあわせの隠れ場所』です。実話でアメリカン・フットボールと云う題材が受けたのか、わずか29億円の制作費用で、309億円の興行収入を稼ぎだしました。しかし、その内、海外の売り上げはやはり53億円とわずかでした。
2011/12/26