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事件
朝鮮学校長が金正恩氏に忠誠 思想教育強化を宣言
各地の幹部らも続けて支持表明したが、際立ったのが、参席した朝鮮学校関係者32人の代表として演壇に立った神奈川朝鮮中高級学校のカン・ムンソク校長だ。校長は「1世から2世、3世に引き継がれてきた忠誠、愛国の代を4世、5世、6世に引き継ぐ道を開く任務がわれわれ幹部にある」と正恩氏ら金一族への忠誠に触れ、「学生たちを自分の領導者と祖国を知る愛国の柱に育てる上で、学校の位置付けは非常に重要。われわれの事業が愛国運動を左右する自覚を持って教育事業を進めている」と金体制への忠誠を中心にすえた教育の推進ぶりを強調した。
朝鮮学校への補助金支出をめぐり、神奈川県は拉致に関する教育内容を問題視し、約6千万円の補助金見直しに着手。同校は拉致事件の記述を訂正した教科書を提出し、拉致問題を扱った授業の実施を約束して補助金継続を取り付けた。同様の教科書は同校に歩調を合わせるように別の地域の朝鮮学校からも文部科学省に提出され、無償化適用に向けた動きを後押しした。
東京都や大阪府など、補助金の停止や大幅削減に踏み切る自治体が相次ぐ中、日本側から資金を勝ち取った「英雄」として校長が代表に選ばれた可能性が高い。しかし日本の実情に即した教育を担保に補助金を引き出しながら、実際には逆の思想教育強化を宣言しており、神奈川県や国は補助金継続や高校無償化について再考を迫られそうだ。
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