小学生バレーボール・ルールの変遷


バックセンター固定制でスタート

 ライオンカップ第1回大会から小学生競技規則に特別ルールが取り入れられました。
 『バックセンター固定制』でバックセンターはローテーションせずに固定するとともにサーブは監督の指示によって各セット2回権利を得ることで出来る。更にジュースになった時にはもう1回サーブの権利が認められるというルールでありました。
 指導者は、当初とまどいながらも徐々に主旨が理解徹底されバックセンター選手の育成が行われました。これによって低身長児が活躍することが出来るようになってバレーボールの面白さも加わって小学生バレーボールの普及と技術力の向上に大きな飛躍がみられるようになりました。


フリーポジション制を採用

 10年を経過したライオンカップ第12回大会から、当時の日本バレーボール協会松平康隆会長の提唱によって、ルールが簡単で児童がやり易く、然も指導者も指導しやすいようにしようと「フリーポジション」という現行ルール(小学生特別ルール)が採用されることになりました。

6人制バレーボール国際競技規則に準拠するか、次のような特性えを持っている。
競技者は、フロントやバックなどの位置による一切の制限を受けずに自由に動いてプレーすることができる。

 この改訂を熱心に推進した松平会長の胸のうちは、当時文部省に強く要請していたソフトバレーボールの小学校教材化実現のために簡単なルールで誰もが進んでバレーボールを楽しめるようにすることが、その推進力になるという考え方があり、文部省もその改訂に賛成の意向を示していたことによるものです。


カラーボールを採用

 大会使用球については、5号球のカラーボール普及を見据えて各チームから小学生大会でもカラーボール使用の要望が高まったのをうけて、平成11年度開催の第19回全国大会で使用することにしました。
 更に第20回大会から都道府県最終予選大会でも使用しました。子どもたちの意欲の向上につながったと思っています。

ラリーポイント制に変更

 スコアリング・システム変更に伴う小学生のラリーポイントの得点について、日小連審判規則委員会が東京都の小学生チームによるテストマッチを平成11年1月15日に行ないました。

  @ラリーポイント21点、サーブ2本と1本
  Aラリーポイント25点、サーブ1本と2本

の方法でゲーム時間、サーブの成功と失敗、そしてゲームの流れと興味の持続、疲労度等を総合的にデータをもとに検討しました。

指導者の感想・選手の反応や声、審判員や役員の聞きとりや話し合いから最終的に『21点・3セットマッチ』とすることが望ましいとの結論を得て日本バレーボール協会審判規則委員会に意向を伝え、委員会の了承を得て理事会で最終的に決定し、平成12年度から施行されることになりました。

●スコアリング・システム

 @ラリーポイントで1つのセットは最小限2点差をつけて21点を先取したチームが勝者となる
  20対20の同点となった場合、競技は2点リードに達するまで続行される。
 A試合は2セットを取ったチームがその試合の勝者となる。
 B最終セットでリードしているチームが11点に達したときは、直ちにコートを交替する。

 ☆本競技規則は、2000年4月1日から実施する。

となりました。
これをうけて、日小連は1999年9月1日からこのシステムを取り入れることとし、2000年のライオンカップ大会から適用することにしました。

◎フリーポジション制を継続

 全国大会出場経験チーム147チーム、都道府県出場経験207チーム、地区予選大会経験107チームの合計461チームを対象にフリーポジション制について賛否のアンケートをとったところ66%が現行賛成、ローテーション制反対の結果が得られました。

 添えられた相方の意見等のついても考え合わせながら検討した結論として『現行ルールを継続する。』ことに理事会で確認しました。


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