新年早々、予想通りというか、つまりは、私の羅針盤の見立て通りというか、スマートテレビ(TV)関連のニュースが続いている。今週、米国のラスベガスで始まった世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(Consumer Electronics Show、CES)を前にした噂やリーク、正式発表が入り交じったニュース報道にはスマートTV関連の話題が多く、今年がその本格的な登場の年となるであろうことを、明確に示し始めている。
まず、engadget日本版が「アップルのテレビ、iTVはコンテンツ契約に苦戦中?」と報じた。今月末にも発表が噂されている米アップルの「iTV」に関する米紙USA Todayの記事を引用しながら伝えている。
■競争を「レイヤー」と「生態系」で考える
どこまでがアップルの意図的なリークに基づくものか、あるいは、すべてが臆測の域を出ないのか、うかがい知れないが、少なくとも火のないところに煙は立たないといえるだろう。
一方、米グーグルは同社の公式ブログで、CESで韓国LG電子、同サムスン電子、ソニーが、それぞれGoogleTV標準のテレビ受像機を発表すると、CESに先立って明らかにした。同じブログでグーグルは、MarvellとMediaTekという2つの半導体メーカーが、GoogleTV向けの半導体製品を出すことも発表した。
さて、噂にせよ、正式発表にせよ、これらのニュースには、読み方がある。まず、スマートTVについて考えるときは、レイヤーで考えなければならないということである。
「レイヤー」というのは、地層のように重なった層のことである。「レイヤーで考える」というのは、どういうことかというと、スマートTVは何か単一の製品があるととらえるのではなく、様々な役割を持った経済主体で形成される生態系だと考えなければならない。
そして、その生態系はレイヤーを成しており、様々な役割は、同一のレイヤー内では、同じなのである。言い換えると、同一レイヤー内で同じ役割を担っている経済主体は、通常、競合関係にあるとみなしてよい。異なるレイヤーは、相互に補完関係にあり、すべてのレイヤーが協業して、最終的にスマートTVと呼ばれる生態系を形成するというわけである。
グーグル、アップル、ソニー、マイクロソフト、サムスン電子、CES、ユーチューブ
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