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官邸の5日間(第8回)

 
朝日新聞朝刊に連載中の「プロメテウスの罠」の本日(2011年1月10日)掲載分を以下に引用します。
 
プロメテウスの罠
 
■官邸の5日間:8
 
また怒られるんだよ
 
首相の菅直人は、総理執務室で東京電力社長の清水正孝を待った。
 
 2号機の爆発の危機は15日未明になっても続いていた。
 
 原子炉が爆発したら、ほんとうに国が成り立たなくなってしまう。菅は「これはやばいな」と真剣に思ったという。
 「三鷹のお袋の家も使えなくなっちゃうのかな、なんてことまで頭に浮かんだよ、あのときは」
 
 東電は官邸に、4人の駐在を置いていた。その筆頭は東電フェローの武黒一郎(65)だ。元原子力担当副社長で、技術名誉職である「フェロー」の肩書を持つ。
 
 武黒は震災初日の3月11日から官邸に詰めていた。このときは総理執務室のある5階ではなく、階下の応接室だ。
 
 重要な局面での会議に出席し、東電との橋渡しを務めると同時に、技術的な助言をしてきた。いわば官邸の危機対策での東電代表だ。
 
 その武黒が、東電の撤退問題で官邸がばたばたしている最中に、姿が見えなくなった。
 
 武黒は他の社員を残して官邸近くの仮泊のホテルに行き、シャワーを浴びた後、仮眠を取っていた。
 
 連絡用の携帯電話を持ち、仮眠の間も枕元に置いていた。
 
 だが、その携帯は一回も鳴らず、そのまま朝まで数時間眠ってしまった。
 
 武黒は14日、爆発の危機にあった2号機問題に取り組んでいた。午後7時ごろ、炉心の減圧になんとか成功した。午後7時54分から消防車を使って冷却用の海水を注入できるようになり、一安心した。それで、日付が15日に変わってから、仮泊先のホテルに行き、しばしの休息を取ることにしたのだ。
 
 その後、格納容器の圧力が上がり、爆発の危機が近づきつつあった。だが、武黒はそのことを東電本店から知らされなかった。
 
 清水の車は官邸に向かっていた。
 
 官房副長官の福山哲郎と首相補佐官の寺田学は執務室を出た。ふたりは声をひそめて言葉を交わした。
 
 福山「社長が撤退するとかいい出したら、大変なことになるぞ」
 
 寺田「内々に、清水社長に総理の意向を伝えておきますか」
 
 清水には国会担当と広報担当の幹部2人が同行していた。車中、清水は2人につぶやいた。
 
 「ごめんな、ごめんな」「どうせまた怒られるんだよなあ」「お前よお、悪いなあ」
(木村英昭)
 


(引用終わり)
 
開いた口が塞がらないとしか言えません。
 
これで、どうして清水正孝東電前社長は刑事責任を問われないのでしょう???辞任で済む問題ではないでしょう???国が潰れたとしたら、たぶんこの人が一番悪いのです!
 
 

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