一月一〜七日の一週間、福島第一原発では、一日午後に4号機の使用済み核燃料プールに隣接したタンクの水位が急に下がった。直前に東北や関東で震度4を記録した地震の影響とみられる。
タンクの水は蒸発で減るが、この時は通常時の約五倍のペースで低下。当初、東京電力は水漏れを疑った。その後の調査で、水漏れはなく、地震の影響により、プールからタンクに流れ込む水が一時的に止まっていただけの可能性が高いと分かった。
一方、高濃度汚染水を処理した水が流れるホースに雑草のチガヤが刺さり、小さな穴から水漏れを起こす現象に現場は悩まされてきた。東電が集計したところ、昨年七月以降、二十二件もあった。
原子炉への循環式注水は長期にわたって続ける必要があり、こうした小さな問題は早いうちに解決しておくことが重要。東電は対応策を練っている。
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