- [PR]
国際
シー・シェパードが捕鯨船攻撃用ボートを増強 収入は過去最高額に
米国の反捕鯨団体、シー・シェパード(SS)が今期の日本の調査捕鯨を妨害するため、攻撃用ゴムボートを新たに購入するなど装備を補強していたことが分かった。日本への反捕鯨活動をPRして急成長を遂げるSSは昨年、過去最高の収入だったことも判明。ボートには推進力増強の装置が付けられており、1隻1千万円以上かかったとみられる。前回、調査中断を余儀なくされた日本側も対策の見直しを迫られている。
毎年12月から南極海で実施する日本の調査捕鯨は前回、SSの過激な妨害により中断、捕獲数は172頭と過去最低にとどまった。この影響で、調査費に充てる鯨肉の販売収入が落ち込み、政府は第3次補正予算で約23億円を補填。妨害対策として監視船1隻を船団に加え、調査を継続する方針を示している。
これに対し、SS側も妨害活動の継続を表明。欧州に展開していた抗議船スティーブ・アーウィン号を現在、妨害活動期間中の拠点となるオーストラリアへ向かわせている。
関係筋によると、スティーブ号は英国に9月中旬から約1カ月、寄港している間に、船に積んでいたボート2隻を売りに出し、新たに2隻を獲得した。ボートには船外機が付けられ航行速度は時速30ノット超。日本の船団のどの船よりも速い。
別の抗議船ボブ・バーカー号も今年5月に豪州内で船の改修を行った。船尾にボートの収納施設が整備され、新たにボート1隻が加えられた。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]