地方からの流入などで増加傾向が続いている東京の人口が、少子高齢化などの影響で、8年後の2020年をピークに、その後、減少に転じることが、東京都が行った予測で分かりました。
東京都は、おととしに行った国勢調査の結果を基に、2035年までの人口の推移を5年ごとに独自に予測しました。それによりますと、2010年に1316万人だった東京の人口は、2020年に1335万人となり、ピークに達しますが、その後は減少に転じ、2035年にはピーク時より57万人少ない1278万人に減少するとしています。これは、若い世代を中心とした地方から東京への流入が弱まる一方で、少子高齢化に伴って、死亡する人の数が生まれてくる人の数を上回る傾向が一層強まると予測されるためです。また、2020年には、65歳以上の高齢者が全体の24%に当たる321万人に上り、このうちの4人に1人が、1人で暮らす、世界でこれまで経験したことのない超高齢社会に入るとしています。