名古屋グランパスのFW玉田圭司(31)が8日、千葉県八千代市で自らが主催したフットサル大会に参加し、久々にボールの感触を確かめた。新シーズンに向けて昨季勝ち点1差で逃したJのタイトル奪回とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇の2冠をターゲットに設定。新たな気持ちで新年のスタートを切った。
玉田がボールを持つたびにファンの歓声が上がる。サッカーとは少々勝手が違うフットサルとはいえ、そのテクニックは特別。エキシビションマッチに出場すると、華麗なトラップから鮮やかにゴールを決めて見せた。「年末年始はゆっくり過ごしました。ボールをさわるのは久々です」と気持ちよさそうに語った。
心中には期するものがある。昨季はJリーグで自己ベストの14得点を挙げたものの、チームとしては無冠に終わった。「優勝争いはできたけど、やっぱり悔しい。今年はJとACL、両方狙っていきます」。新年の抱負として、クラブ史上初の「2冠」を掲げた。
目標達成のため、自らに課す宿題は“脱ムラ”だ。「昨年は好不調の波が大きかった。もっとコンスタントに、毎試合点に絡めるようにならないと。チームの攻撃の中で役割を果たしていきたい」。昨季は19節までに10得点を荒稼ぎしたものの、ラスト15試合では4点とやや息切れした。今年はシーズンを通して攻撃を引っ張る決意だ。
「今年で32歳になりますが、まだまだベテランとは思われたくない。若い選手に負けたくないという思いは年々強くなる」と玉田。1月中は地元・千葉で体を動かして、2月5日の始動に備える予定。万全の準備で今季もゴール量産を狙う。 (木村尚公)
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