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経済
トヨタ、最終益予想55%減 円高・タイ洪水Wパンチで下方修正
2011.12.9 15:25
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トヨタ自動車は9日、タイの大洪水の影響で11月の連結決算発表時に公表を見送った2012年3月期の連結業績見通し(米国会計基準)を発表した。タイの洪水による国内外の減産で、販売面で26万台の影響が出る。また、円高の世界的な広がりによる輸出採算の悪化も減益要因となり、営業・最終利益見通しは、従来予想の半減以下に下方修正した。
通期の連結販売台数についてトヨタは、東日本大震災からの早期の回復を見据えて、724万台の当初予想から8月に760万台に引き上げた。しかし今回、タイ洪水による販売影響が26万台に上るとして、再度738万台に修正した。国内生産見通し(単体ベース)も、従来の314万台から309万台に引き下げる。
こうした世界的な販売台数の減少を踏まえて、12年3月期連結業績予想でも、売上高を従来見通しから8000億円減の18兆2000億円(前期比4.2%減)に下方修正した。
またタイ洪水による減益要因1200億円に加えて、円高が「対ドルだけでなく対ユーロにも広がっている」(小沢哲副社長)として、為替でも1900億円の減益要因を織り込む。これにより営業利益は従来予想から2500億円減の2000億円(前期比57.3%減)、最終利益も2100億円減の1800億円(前期比55.9%減)と大幅に引き下げた。
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