そうだ…

娘が二歳ぐらいの時

某テーマパークで

息子がゲットしたぬいぐるみの話

ふわふわ…だった熊のぬいぐるみ

名前は「ひーたん」

名付け親は娘

娘はゲットした時から

常に持ち歩いてたんだよ

寝るときも起きてる時も…ずっと

怒られて泣く時も

ひーたんを涙で濡らしてた…

いつも持ち歩いてたから

汚くなったら

「お風呂入れるから」って

洗濯機の中へ

「目が回っちゃう」って

娘は心配そうに覗いてた

違う某テーマパークに

出掛けた時のこと

ひーたんが迷子になっちゃった…

一緒に行った知り合いと

その仲間の方たちにも

バスの時間をずらしてもらってまで

探してもらったんだよ

帰りのバスは

ずっと一緒だったひーたんが

いなくなったことに

泣きつかれて寝ちゃった…

次の日

そのテーマパークに連絡した

そしたら

「います」とのこと

「送料は？」

と聞いたら

「また遊びに来ていただければいいですよ～」

何ていう計らい…

そして数日後

送られてきたひーたんは

包まれた袋の中から

片手あげて

出てきた

これにはとっても感動したよ

夢を与えるって

こういうこともあるんだなって…

ひーたんのチェックのネクタイが

ほつれたら

縫ってあげて

怪我したら（？）

手術してあげて

あっという間に十数年…


ふわふわな毛並みも

落ち着いちゃった

ちょっと

ぺちゃんこに痩せちゃった…

今でも

娘の枕元に…

ずっと娘と一緒だったひーたん

これからも

娘といてあげてね