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<野田首相>中間貯蔵施設 福島県知事らに改めて協力要請

毎日新聞 1月8日(日)20時55分配信

<野田首相>中間貯蔵施設 福島県知事らに改めて協力要請
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会談する野田首相(左から2人目)と佐藤福島県知事(右から2人目)ら=同県庁で2012年1月8日午後2時44分、山本晋撮影
 野田佳彦首相は8日、福島市内で開かれた、政府や福島県などでつくる「原子力災害からの福島復興再生協議会」に出席し、除染で出る汚染土壌を保管する中間貯蔵施設を同県双葉郡(8町村)に設置する方針について「これまでも大変苦労をかけている地域にお願いするのは心苦しいが、引き続き検討をお願いしたい」と述べ、佐藤雄平福島県知事や町村長らに改めて協力を要請した。

 これに対し、佐藤知事は首相が昨年12月に「事故収束」を宣言したことに触れ、「サイト(原発敷地)内の事故は収束したということだろうが、福島県からすると感覚は相当違う。避難している人が帰還するということが収束宣言と理解している」と不快感を表明。18歳以下の県民の医療費無料化などを求めた。

 中間貯蔵施設の受け入れに地元首長として唯一、反対姿勢を明確にしている双葉町の井戸川克隆町長は協議会の終了後、記者団に「首相に『双葉町民を日本国民と思っていますか。双葉町民は日本国憲法で守られていますか』と訴えた」と語った。そのうえで「施設を設置すると何十年も影響を受ける。若者と話し合わないといけない。私の一存では決められない」と述べた。

 富岡町の遠藤勝也町長は「除染やインフラ整備のロードマップ作成など政府の対応は全体的にスピード感が足りない」などと注文をつけたと話した。

 首相は会合後、中間貯蔵施設に関し記者団に「15年の供用開始に向け、関係する県、町村にしっかり説明し理解を得たい」と強調。18歳以下の医療費無料化については「大変重要な課題だ。政府内でしっかり検討していきたい」と述べた。

 野田首相の福島訪問は3度目。協議会に先立ち、南相馬市の製紙工場を視察したほか、医師不足が深刻な同市内の病院を訪れ看護師らと意見交換。福島県庁では佐藤知事と意見交換した。【笈田直樹、三村泰揮】

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最終更新:1月8日(日)22時50分

毎日新聞

 

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