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長良川ド根性
 

 鵜飼で知られる清流、長良川。その河口に、巨大なキノコのような建造物が林立している。『長良川河口堰』。川と海を隔てる全長661メートルの堰。
 その建設を巡って、推進派と反対派が激しく対立したが、国策は、一度、走り出したら止まらない。河口堰は1500億円を投入して建設され、本格運用されて、すでに16年が過ぎた。海と川を遮断する堰の目的は、初めは、利水=産業の集積地である名古屋圏への水の安定供給のためだったが、すぐに治水=長良川上流部の洪水対策へと変わり、川底を浚渫することで海水が遡上して、下流・中流部まで塩害が及ぶことを防止するためなど必要性が変転した。建設を推進したのは、国土交通省=水資源機構を始め、愛知・岐阜・三重・名古屋市などで、川漁師を中心とする漁業協同組合と自然保護団体は激しく反対した。しかし、河口堰ができて16年、建設を推進した愛知県と名古屋市が、開門して調査すべきだと堰の不要論を唱え始めた。


2012年1月8日(日)
13:45〜
ナレーター:宮本信子
※放送日時、番組タイトル等が変更になる場合がございます。ご了承ください。