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建築実例集
> 実例25 北海道 加藤邸
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ガレージはMG-Bとミニ・クーパーの2台がピッタリ納まるサイズ。家作りの作業に自身も加わりたいという加藤さんの希望で、壁や天井は最終仕上げを行っていない状態となっている。
いくつかの土地や物件を見て回った加藤さん。コーヒー焙煎時の排気を考えると住宅密集地での実現は難しく、場所選びに苦労することになったが、周辺に車両基地や木工場などがある現在の土地が見つかり第一関門はクリア。
一方の建物は、当初は住宅+工房、ガレージとに分けて考えていたという。クルマ趣味の知人と話すうち、ガレージを作るなら、知っているデザイナーがいるから相談してみたら? と、『メタルクラフト・プラス』の伊藤さんを紹介される。
「ガレージ建設の相談で伊藤さんや社長の浪内さんに話を聞いたら、ガレージだけでなく住宅の設計施工も扱っているということが分かり、住宅+工房+ガレージを一体化した建物でプランを進めることになりました」という。
加藤さんの希望は、建物全体はイギリス風で新築感をあまり出さず、昔から建っていたようなイメージに。夫婦2人暮らしなので高齢になった際のことを考え平屋に。焙煎工房は機材やカウンターの位置、間隔を以前の工房とぴたりと合わせ、使い勝手が変わらないように、また将来ガレージに転用できる造りに。ガレージの扉はシャッターではなく木製に……などなど。
伊藤さんはそうした希望に添いつつ、新たな提案をプラス。南側にマンションがあり日当たりがのぞめないため、日中でも陽が入るよう屋根に棟屋を加えたり、金属加工も行える会社の特性を活かし、煙突やガレージ扉の金具など、ワンオフパーツを作製するなどして、理想のガレージハウス+工房へとまとめ上げていった。
「お客さんはクルマ好きの人も多いんですよ」という加藤さん。コーヒーの香りが漂う小さな洒落たガレージを、あなたも一度訪問してみてはいかがだろう……。
レンガの似合う家というのも加藤さんの希望。玄関には知人からプレゼントされた100年以上前のレンガも埋め込まれている。
キッチンや洗面台は高さ、材質、配置など、奥様の意見を取り入れ、使い勝手を重視した完全なオーダーメイド。
『メタルクラフト・プラス』の会社名が示すとおり、金属加工も業務のひとつ。MGのマークを配したトイレットペーパーホルダもワンオフで製作されたものだ。
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