「ご主人はガレージについてかなり勉強されている方でやりやすかったですね」と語る小林さん。打ち合わせ期間は1年にも及ぶこととなる。そのかいあって、細かいところまで気が行き届き、さらに先を見据えた配線を施すなど、将来の発展性まで考えられたガレージが完成することになった。
LANを含むこの配線は、母屋からガレージへと地中に配管が埋められており、母屋ではガレージ用のブレーカーが設けられているという本格的なもの。さらにもう1本の配管がガレージへと繋がっており、ガレージのバージョンアップで電線が増設されても見苦しくないよう徹底されたスタイルアップが行われているのだ。
Cさんのこだわりはこれだけに留まらない。ガレージ内の配線はすべて隠蔽配管が施されている。打ち合わせも念入りに行われ、小林さんも「ガレージ本体の施工よりも、電気の配線の方が大変でした」と語るほどだ。
その他、電源スイッチの工夫や天窓の日除けカーテンなど、低予算に抑えてなおかつ実用的なアイテムがたくさん盛り込まれている。また、整備重視のCさんにとって欠かせないピットも設置されている。こうした結果、スマートでありながら利便性の高い実践的なガレージが形となった。
実はガレージが完成した2ヵ月後に娘さんが誕生し、喜ばしいことが続いた。「いずれは子供と一緒にドライブするのが夢ですね」とご主人。「娘が一緒にイジってくれたらもっと嬉しいんでしょ」と奥様。C邸のスタイルコートは、和やかな笑顔につつまれていた。
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