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気仙沼励ます初競りマグロ すしチェーン、にぎり振る舞う

マグロを解体し、被災者に振る舞った板前寿司グループの職人ら=7日、気仙沼市の気仙沼小

 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市民を励まそうと、すしチェーン「板前寿司(すし)」グループの職人19人が7日、同市気仙沼小体育館を訪れ、青森県大畑産のクロマグロ(ホンマグロ)のにぎりずしを振る舞った。
 5日に東京・築地市場の初競りで238万円で落札した約170キロのマグロを用意し、職人が鮮やかな手付きでさばいた。脂の乗った腹部などが切り取られると、見物した親子連れから拍手が起こった。
 解体されたマグロはその場で香港やシンガポールの職人によって握られ、2000人に1人3貫ずつ無料で提供された。市内の仮設住宅に住む無職村上三男さん(78)は「こんなにおいしいマグロは初めて。励みになる」と喜んでいた。
 板前寿司は国内のほか、中国やマカオなどで店舗展開している。グループのリッキー・チェン代表(44)=香港=は「被災者の皆さんに縁起のいい初競りのマグロを食べてもらい、力を出してほしい」と話した。


2012年01月08日日曜日


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