まゆの秘密日記 ～誰にも言えない恋～

車の中でデートして、すぐにあの人から
「ごはん食べにいこうか」
って誘われた。


嬉しい！


まだちょっと生理が終わってないし、あの人は飲むと「出来なくなる」らしいから。
今夜は純粋にごはんとお酒を楽しみたい。


でもちゃんとシャワーを浴びて体にスクラブをかけて。いい香りのボディローションもたっぷり。
ピンクのレースの勝負下着に、レーヨン素材の濃い目のピンクのチェックのミニワンピ。
動くたび裾の段々のフリルが太ももの真ん中あたりで揺れる、あの人好みの女の子らしいデザインで。


ゴルフ帰りのあの人もいつもよりオシャレで。
繁華街を少しだけ後からついていくの、人目があるから、手は繋げなくてもあの人の背中を見ながら歩けるのが嬉しい。


一件目のお店で串あげとビールで乾杯。二杯目は焼酎の薄い水割りを作ってもらって。

もうそれだけでお酒が弱い私はいい気持ちになってしまって。。
「…くん、私幸せ。」
カウンターの下で膝に手をのせたらあの人はにっこり笑った。

幸せ。


その後ワインバーへ。
私がシャンパンを少し飲む間にあの人は何杯も違うワインを飲んでいた。


いつになく饒舌でワインやチーズの詳しい話をするあの人。
酔うとこうなるんだ。
あの人の違う一面、それが嬉しい。


「あぁ、まゆ、楽しいなぁ」
いきなりあの人の唇が私の唇に。
初めてあの人にキスされた時みたいに一瞬固まった。

「…もぅ」
びっくりするやん、と恥ずかしくなってうつむくとあの人は嬉しそうに笑った。


まだ浅い時間なのにあの人は代行を呼んだ。
「やだ、まだ帰りたくない、もっと一緒にいて」
私が拗ねるとあの人は
「これからまゆんち行くんだよ」


え？


彼は出張でいないけど。
うちへ？？


半年以上前に一度来てくれた時は
「やっぱりここではしちゃだめだ」
ってキスだけして帰ったよね？


今日はどうするの…？
でも私が生理中だって知ってるよね？


私も自宅では抵抗がある。やっぱり彼との生活の場だから…。
この背徳感。。




代行が迎えに来るまでも車の中でディープキス。

背徳感はずっとありながらも、舌を受け入れ続けた私。。


ワインが私達の心を解放したみたいで…

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