事件「茶のしずく石鹸」旧製品 1000人超被害、集団提訴へ+(1/3ページ)(2012.1.7 20:52

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「茶のしずく石鹸」旧製品 1000人超被害、集団提訴へ

2012.1.7 20:52 (1/3ページ)医療事故・事件
被害の訴えが相次いだ「茶のしずく石鹸」の旧製品(国民生活センター提供)

被害の訴えが相次いだ「茶のしずく石鹸」の旧製品(国民生活センター提供)

 福岡県のせっけん製造販売会社「悠香」が販売した「茶のしずく石鹸(せっけん)」の旧製品による小麦アレルギーの深刻な状況が次々と明らかになっている。これまでに少なくとも569人が発症、ほかにも被害を訴えた人は1千人を超えた。被害拡大の背景には、悠香や関係機関の対応の遅れがあったと指摘されている。被害対策弁護団が結成され、年度内に集団提訴する見通しとなっている。

 「せっけん一つで人生が変わってしまった」。茶のしずくを約3年半使い、重いアレルギーを発症した千葉県市川市の女性会社員(38)はこう話す。

 もともと食物アレルギーはなかった。しかし、使い始めて3年目。昼休みにパスタなどを食べて会社へ戻ると、突然、下痢、嘔吐(おうと)、けいれん、呼吸困難などのショック症状が出た。救急搬送された後、検査で小麦アレルギーと判明した。

 以来、小麦製品をまったく食べられなくなった。パンや麺類はもちろん、加工食品もつなぎに小麦が入っていることが多く、成分を確かめないと怖くて口にできない。そのため外食は難しく、会社には弁当を持参する。「これから先、ずっとこの生活が続くかと思うと怒りがこみ上げてくる」

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