小倉百人一首の競技かるた日本一を決める「第58期名人位・第56期クイーン位決定戦」(全日本かるた協会主催)が7日、大津市の近江神宮であった。名人位戦は永世名人の会社員、西郷直樹六段(33)=東京都葛飾区=が、3度目の挑戦となる会社員の三好輝明七段(28)=福井県越前市=を3勝2敗で辛くも退け14連覇。自身が持つ連続在位記録を更新した。
五回戦で8枚差からの逆転劇を見せた西郷六段は「『負ければ終わり』と吹っ切れた感じで思い切り攻められたのが良かった」と接戦を振り返った。
クイーン位戦は永世クイーンの立命館大4年、楠木早紀六段(22)=京都市=が、初挑戦の立命館大2年、本多恭子五段(20)=滋賀県草津市=を2勝0敗で破り、8連覇を果たした。楠木六段はクイーン戦無敗の16連勝。渡辺令恵(ふみえ)永世クイーンの連勝記録14を塗り替えた。【石川勝義】
毎日新聞 2012年1月7日 22時41分