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恵方巻き


恵方巻きの由来?

2月3日の節分の日にその年の恵方に向かい無言で太巻寿司を丸かぶりする風習で、元来大阪を中心に関西の風習でしたが、近年コンビニやスーパーなどが全国的に販売を展開したことで、“関西だけ”のものではなくなりました。さて、その由来ですが、そもそも関西においても一般的な風習とは言いがたいものでした。関西に定着させたのは昭和48年に大阪海苔問屋共同組合が新海苔の季節にあわせ、大々的に恵方巻きの行事を記載したチラシをお寿司屋さんに配ったことがあげられます。また大阪の繁華街道頓堀で巻き寿司の早食い競争やチャリティーイベントを行うことで関西に浸透していきました。
では、それ以前の恵方巻きはどうだったのでしょうか。戦前にも大阪鮓商組合が節分丸かぶりの販促活動をおこなったことがあったようです。その当時の資料によると古くから花街にそのような風習があったようです。江戸末〜明治の頃の大坂商人の花街での戯れの中から生まれたとたと考えると、「商売繁盛」「厄除け」「願かけ」など、なんとなく納得できますね。一説には花街の遊女から生まれた風習とも言われ、その説を取るとなかなか、情感のこもった風習ですね。
しかし、実際どこが本家なのか諸説累々確かなことはわかりません。