競技かるたの日本一を決める名人・クイーン決定戦が大津市で行われ、名人戦では、東京の西郷直樹永世名人が史上初の14連覇を達成しました。
この大会は、小倉百人一首の最初の歌を詠んだ天智天皇をまつる大津市の近江神宮で、毎年開かれています。全国の予選を勝ち抜いた男女の代表が、それぞれ前の年に優勝した名人とクイーンに挑戦します。対戦者は、100枚の札の中から選ばれた50枚の札を前に向き合い、上の句がわずかに読み上げられた瞬間に、素早い手さばきで下の句の札を取り合っていました。名人戦は、東京の西郷直樹永世名人(33)が、福井県の三好輝明七段を(28)接戦の末3対2で破り、史上初となる14連覇を果たしました。一方、クイーン戦は、立命館大学の学生どうしの対戦となり、京都市の楠木早紀永世クイーン(22)が滋賀県の本多恭子五段(20)に2対0で勝ち、8連覇を達成しました。