Updated: Tokyo  2012/01/07 12:55  |  New York  2012/01/06 22:55  |  London  2012/01/07 03:55
 

サムスン電子:10-12月営業利益は過去最高-スマホ販売好調 (3)

Share Google チェック

  1月6日(ブルームバーグ):アジア最大の家電メーカー、韓国のサムスン電子の昨年10-12月(第4四半期)の営業利益は過去最高となった。スマートフォン(多機能携帯電話)「ギャラクシー」の販売が大きく伸びたことや、ハードディスク駆動装置(HDD)事業の売却益が寄与した。

  同社が6日発表した暫定決算によれば、営業利益は5兆2000億ウォン(約3470億円)と、前年同期の3兆100億ウォンから増加した。ブルームバーグがまとめたアナリスト29人の予想平均(4兆6000億ウォン)も上回った。売上高は前年同期比12%増の47兆ウォン。

  アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」と競合するギャラクシーが顧客獲得に寄与したことから、サムスンが昨年販売した携帯電話端末は3億台を突破し、過去最高となった。米シーゲイト・テクノロジーにHDD事業を売却したサムスンは半導体や薄型パネル事業の減益の影響を相殺するため、携帯端末の投入を増やしている。

「アップルが追いつくのは困難に」

  大宇証券のソウル在勤アナリスト、ジェームズ・ソン氏は電話インタビューで、「携帯事業は現在、莫大な利益を生み出している」と述べ、「アップルには限られた数のモデルしかないことから、サムスンに追いつくのは一段と難しくなりつつあるようだ」と指摘した。調査会社ストラテジー・アナリティクスによると、サムスンは昨年7-9月にスマートフォン出荷台数でアップルを抜き首位に立った。

  決算発表後の現地時間午前10時29分(日本時間同じ)現在、サムスンの株価は1.2%安の104万2000ウォンで推移している。昨年は11%上げた。

  サムスンの広報担当、ジェームズ・チョン氏は決算発表後に電話インタビューに応じ、過去最高となった昨年の売上高にスマートフォン販売が寄与したことは確かだが、10-12月期の営業利益はHDD事業売却益に押し上げられたと語った。

  サムスンによれば、月内に発表する監査済みの決算では、10-12月期の営業利益が暫定値プラスマイナス2000億ウォンの範囲になる見通し。この日の暫定決算では純利益と部門別利益を公表していない。

記事に関する記者への問い合わせ先:Jun Yang in Seoul at jyang180@bloomberg.net

記事に関するエディターへの問い合わせ先:Michael Tighe at mtighe4@bloomberg.net

更新日時: 2012/01/06 13:13 JST

 
 
 
最新のマーケット情報を携帯でご覧いただけます。ぜひご利用ください。