東京・国技館の天井近くの壁面に飾られている、大相撲の直近32場所の幕内優勝力士の肖像を描いた優勝額から、2006年初場所で優勝した大関栃東(現・玉ノ井親方)の額が7日午前、取り外された。額の展示が始まってから104年目にして初めて、日本人力士の姿が消えた。
額は縦317センチ、横228センチ。畳5枚分に相当する大きさで、重さは約80キロ。化粧まわしをつけた力士の仁王立ちした姿などが描かれている。1、5、9月の東京場所前ごとに新しい優勝力士の額と入れ替わる。本来なら栃東の額は、昨年9月の秋場所で取り外される予定だったが、八百長問題で春場所が中止になった影響などで、今年1月までずれ込んだ。
これで、8日に初日を迎える初場所で飾られる優勝額の内訳は横綱白鵬が20枚、元横綱朝青龍が9枚、大関日馬富士(いずれもモンゴル出身)が2枚、大関琴欧洲(ブルガリア出身)が1枚となる。