グランフロント大阪の中心となるのは、オリックス不動産など開発事業者12社によって設立されたナレッジ・キャピタル・マネジメント(KMO)がBブロックで運営するナレッジキャピタルだ。
最先端研究も
ナレッジキャピタルは産官学の「知」が交流し、新たな付加価値を生み出す場所として計画された。延べ床面積は8万8千平方メートルと大阪市役所庁舎と同規模の広さで、企業や研究者、クリエーターが集まる拠点として7フロアにわたりオフィスが設けられた。
このうち半分は大阪市が借り、短期間・小規模で賃貸が可能な「コラボオフィス」や会議室を併設することで、医療・介護、ロボットなどの分野で産学連携を促す。
ナレッジキャピタルのもうひとつの目玉が、来館者がさまざまな最新製品のプロトタイプ(試作品)を直接触れることができる「ザ・ラボ」。来館者にとっては幅広い知識を得られ、出展者はマーケティングを行うことができる。
このほか、380席ある多目的劇場や、国際会議や大型展示会を開催できる3千人収容のコンベンションセンターも作られる。
Cブロックの高層マンションは、販売価格が最高4億1500万円という「億ション」。40階以上の47戸はほぼ完売の状態で、第2期分譲(178戸)も「非常に順調」(売り主の積水ハウス)。
高級ホテルのスイートルームをイメージした豪華な空間と、高い防犯性能が最大のウリ。海外からの顧客に泊まってもらう「ゲストハウス」として使う企業経営者もいるという。商談後に京都や奈良、神戸に観光する際、交通の便が良いうめきたならではといえる。