大阪の街が大きく変わろうとしている。JR大阪駅北側の一等地に高層ビル4棟が来年春に完成するほか、天王寺・阿倍野地区には地上300mメートルの高さ日本一の複合ビルがお目見えする。関西最大の玄関口と大阪第3のターミナルの劇的な進化により、貿易と交流で栄えた商都のにぎわいが復活する。
うめきた激変
“大阪最後の一等地”といわれるJR大阪駅北側の再開発地区「うめきた(梅田北ヤード)」。その先行区域の街開きまで、あと1年あまりに迫った。平成25年春には企業や大学などが集積する中核施設をはじめオフィス、商業施設、マンション、ホテルがオープン。商都・大阪に「人」「知」「物」が集まり、関西の新たな成長が始まる。
うめきたは、JR大阪駅北側に位置する約24ヘクタールの広大な貨物駅跡地。このうち東側の先行開発区域(約7ヘクタール)は、プロジェクト名が「グランフロント大阪」に決まり、来春開業する。
グランフロント大阪ではA、B、Cブロックに分けて高層ビル4棟を建設。Aブロックにはオフィスと商業施設、Bブロックにはビル2棟に企業や大学、研究機関などが集積する「ナレッジキャピタル」とオフィス、ホテルが入る。Cブロックでは48階建ての高級マンションが分譲される。
Aブロックでは阪急電鉄が手がける商業施設が注目される。Bブロックの低層階と「大阪北口広場」地下にまたがり、梅田地区の百貨店とはひと味違ったファッション、雑貨店など約300店が軒を連ねる。