木造船男性“北朝鮮に帰りたい”
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木造船男性“北朝鮮に帰りたい”

1月7日 4時26分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

6日に島根県隠岐の島町の沖合で、北朝鮮から漂流したという男性3人と別の1人の遺体を乗せた木造の小船が見つかり、乗っていた男性は、北朝鮮に帰りたいなどと話しているということで、海上保安部などは詳しく事情を聞いたうえで対応を検討することにしています。

6日昼前、島根県隠岐の島町の沖合で、船体にハングルが書かれた木造の小船が見つかり、北朝鮮から漂流したという男性3人が乗っていたほか、別の男性1人の遺体が見つかりました。第8管区海上保安本部によりますと、3人は小船に乗り移った海上保安官に対し、当初はおびえた様子でしたが、4時間に及ぶ説得のあと、巡視船に移りました。巡視船は、6日夜、海上保安部に近く、波も比較的穏やかな鳥取県沖の美保湾に移動し、3人は停泊した巡視船の中で、出されたおにぎりやおかゆ、キムチなどを食べて眠ったということです。海上保安部などによりますと、小船には食料や水、それに漁の道具はありませんでしたが、3人は「12月中旬に漁に出たがエンジンが故障して漂流した。脱北しようとしたのではない」と話しているということです。さらに、北朝鮮に帰りたいなどと話しているということで、海上保安部では、詳しく事情を聞いたうえで出入国管理局などとも連携して対応を検討することにしています。