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シリア 首都で爆発25人死亡

1月7日 4時53分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

シリアの国営テレビは、6日、首都ダマスカスでテロとみられる爆発があり、25人が死亡したと伝えましたが、反政府勢力側は、市民への弾圧を正当化するために政権側が仕組んだものだとして非難しています。

シリアの国営テレビによりますと、6日午前、首都ダマスカスの中心部で爆発があり、市民や警察官など、合わせて25人が死亡、44人がけがをしたと伝えました。現地からの映像では、バスや車が激しく壊れ、ガラスが割れているほか、靴や服が周辺に飛び散っている様子が映っており、国営テレビは自爆テロという見方を伝えています。一方、反政府勢力側は、NHKの取材に対し「テロリストと戦っているとアピールするために政権側が仕組んだもので、市民への弾圧を正当化するのがねらいだ」として非難しています。シリアでは、アサド政権による反政府デモへの弾圧を防ぐため、アラブ連盟の監視団およそ100人がシリア国内で活動を続けていますが、政権側による弾圧は続いており、人権団体によりますと、6日までの2日間で50人が治安部隊の発砲などで死亡したということです。このため、アラブ連盟は、近く会合を開いて国連の安全保障理事会に対応をゆだねるかどうか協議を行うものとみられ、アサド政権への圧力がさらに強まっています。