英国防相 海峡封鎖なら軍事行動も
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英国防相 海峡封鎖なら軍事行動も

1月6日 9時49分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

イギリスのハモンド国防相は、欧米による新たな経済制裁に反発するイランが、各国にとって主要な原油の輸送路であるペルシャ湾のホルムズ海峡を封鎖しようとすれば軍事行動を取る可能性を示唆し、欧米との対決姿勢を強めるイランをけん制しました。

核開発を続けるイランを巡っては、アメリカがイランとの原油などの取り引きをできなくすることをねらった制裁法案を成立させたのに続いて、EU=ヨーロッパ連合がイラン産の原油の輸入を禁止する制裁措置に向け最終的な調整を進めており、これに対しイランは、各国にとって主要な原油の輸送路であるペルシャ湾のホルムズ海峡を封鎖すると警告するなど反発を強めています。こうしたなか、イギリスのハモンド国防相は5日、訪問先のワシントンで講演し、イギリス海軍は今後も各国と連携してペルシャ湾での自由な船舶の航行を維持する役割を担うと述べました。そのうえで「海峡を封鎖しようとするいかなる試みも不法であり、失敗するだろう」と述べ、イランが海峡の封鎖に動けば軍事行動を取る可能性を示唆し、対決姿勢を強めるイランをけん制しました。ホルムズ海峡が封鎖される事態となれば、日本を含む世界経済にとって深刻な打撃となりかねないだけに、イランと欧米各国の間で深まる対立に懸念が高まっています。