オリンパス元社長 委任状争奪断念
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オリンパス元社長 委任状争奪断念

1月6日 10時42分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

オリンパスによる損失隠しの問題を指摘したあと、社長を解任されたイギリス人の元社長が、現在の経営陣刷新を目指して行うとしていたいわゆる委任状の争奪戦を断念する考えを表明しました。

オリンパスのマイケル・ウッドフォード元社長は、問題の発覚後も現在の経営陣が経営の改革を主導する姿勢を示していることを不服として、経営陣の刷新を目指して株主総会でみずからの主張に賛同する株主を募るいわゆる委任状争奪戦を行う考えとともに、社長復帰への意欲を示していました。これについてウッドフォード氏は、6日午前、声明を出し、委任状争奪戦を断念する考えを表明しました。この中でウッドフォード氏は「大株主である国内の機関投資家が支援の声を上げないばかりか、今の経営陣の続投を事実上、黙認しており、仮に委任状争奪戦で勝ったとしても、株主の間で決定的な対立を招くことになりかねない」などと理由を説明しています。そのうえでウッドフォード氏は「企業統治が骨抜きにされ、第三者委員会の報告を無視するかのような現状が見過ごされているのは、全く不可解であり、失望する」と批判し、今後も経営体質の問題点を指摘していく考えを示しました。