各地の雪をきめ細かく観測するため、気象庁は、積雪の深さを自動的に測ることができる「積雪計」をふだんは雪が少ない西日本などの都市に増設することになりました。
気象庁は、音波やレーザー光を使って自動的に積雪の深さを測る「積雪計」を30年余り前から北日本や東日本などの観測点に設置して1時間ごとに積雪を観測しています。一方、ふだんは雪が少ない西日本の大半の地域では、気象台の職員が原則3時間ごとに積雪を観測してきましたが、こうした地域は雪が積もった場合の社会的な影響がむしろ大きいことから、気象庁は、気象台がある西日本などの都市に「積雪計」を増設し、1時間ごとの観測に移行することになりました。「積雪計」は、去年春以降、大阪市や岡山市、高松市、山口県下関市、それに福岡市など8か所に設置したのに続いて、この春までに広島市と松山市にも設置し、新年度は神戸市や徳島市、高知市、熊本市、鹿児島市など、西日本の10か所に設置する予定です。これによって「積雪計」は、全国の観測点のおよそ4分の1に当たる322か所に設置されます。観測された積雪のデータは地元の自治体などに提供されるほか、気象庁のホームページでも確認できるようになります。