東京電力は6日、福島第1原発の集中廃棄物処理施設敷地内のコンクリート製トレンチ(トンネル)を点検した結果、新たに142立方メートル(ドラム缶710本分)の放射性汚染水が見つかったと発表した。
東電によると、放射性セシウムの濃度は1リットル当たり約100ベクレルで、海洋への流出はないとしている。汚染水は昨年12月下旬にも別のトレンチで約220立方メートル(同1100本分)見つかっており、周辺のトレンチ調査の過程で新たに汚染水が見つかった。
東電は、142立方メートルの汚染水については雨水がトンネルに流入したものと推定。220立方メートル分については放射性濃度が高いことから、原子炉建屋地下からの汚染水を貯蔵している「プロセス主建屋」から漏れたとみている。【中西拓司】
毎日新聞 2012年1月7日 0時04分(最終更新 1月7日 0時27分)