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GoogleはChromeのプロモーションキャンペーンで有料リンクに関する自己ルールに違反か?

TechCrunch Japan 1月3日(火)14時32分配信

Googleは複数のブロガーたちにお金を払ってChromeに関する記事を書かせ、しかもそのやり方が同社自身の有料リンクに関するポリシーに違反していた、とSearch Engine Landが書いている。もしもGoogleが、過去の違反者に対してと同様の罰則を、同社が金を払ったとされる記事上のリンク*に適用したら、Chromeのダウンロードページは1ないし12か月、同社の検索エンジンの結果から消されるはずだ。でも、そうはならないだろう。ブロガーを利用した今回のChromeのキャンペーンは、Googleの多様な事業の中には、自分自身の躓きの石になるものもときにはある、ということの、また一つの例だ。〔*: 金を払ったとされる記事上のリンク==有料リンク(paid link)。〕

問題の核心は、Googleあるいは広告代理店のUnrulyが、ブロガーたちのスポンサーになり、同社のブラウザに関する記事を書かせ、その中に”Chrome for small businesses”(小企業のためのChrome)と題するプロモーションビデオを含ませたことだ。SEO Bookが、そのことに最初に気づいた。それらの記事の一部はChromeのリビューを意図した記事で、とくに商業者にとって便利だと言っている。ただしどの記事も、Chromeブラウザの詳細や、小企業にとって便利な機能等を具体的に挙げているわけではない。いわばそれらは”ごみ記事”であり、先月行われた検索エンジンのアルゴリズムの更新により、はねられるようなシロモノだ。Search Engine LandのDanny Sullivanが、そういうスポンサー付きブログ記事のいくつかを、詳しく紹介しているから、関心のある方はご覧いただきたい。

そのブロガーたちがnofollow属性を使ったのなら、GoogleがChromeのダウンロードページへのリンクにお金を払っても問題ない。それによりPageRankアルゴリズムに対し、リンクは有料だから検索エンジンによるランキングの計算(==リンクが多いほどランクアップする)に含めてはならない、と指示する。でも、nofollow指定をしていない記事が、少なくとも一つはあった。この件でGoogleが自己ルールに違反したことを非難したい人は、Googleの有料リンク報告ツールを使って、このスポンサー付き記事についてクレームできる。

違反は、Googleにスポンサーされたブロガー側のエラーだったのだろう。しかしGoogleにも、ブロガーに対する事前の指導や、できあがった記事の精査を、行う義務があったのではないか。Googleの足紋は巨大だから、クロスプロモーションの機会は山ほどある。でも、先日のGoogle+写真取り下げ事件が物語っているように、今や同社は、自分が作ったポリシーを完全に守ることも、難しくなっているのだ。

(翻訳:iwatani)

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最終更新:1月3日(火)14時32分

TechCrunch Japan

 

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