東京・台東区台湾籍女性殺害事件 1人は玄関、1人はベッドで倒れていたことが判明
東京・台東区で5日、台湾籍の女性留学生2人が殺害された事件で、2人は5日朝の1時間20分の間に命を奪われた可能性が強まっている。警視庁は、連絡がとれなくなっているという男子留学生の行方を捜している。
台湾で沈痛な面持ちで取材に答える遺族。
殺害された林さんの父親は5日、「マンションの中で殺害され、部屋中が血だらけだと聞きました。(娘に)『5日から北海道に行く』と聞いていて、『暖かい格好で行きなさい』と娘に言いました」と語った。
東京・台東区のマンションで5日、台湾からの留学生・林●▲(●はくさかんむりの下に止、▲はさんずいに瑩)さん(22)と、朱立◆(◆は女へんに捷のつくり)さん(24)が、首など10カ所以上を刺され殺害された事件。
台湾のテレビでも、この事件を大きく扱っている。
台湾テレビは「林さんは、大学を卒業後、アニメの勉強をするため日本に留学。交際相手の男性は、あまりのショックで、軍隊に休暇願を提出したそうです」と伝えた。
2人の遺族は5日夜、台湾から来日し、遺体が安置されている警視庁蔵前警察署に入った。
事件発生から丸1日がたち、徐々に詳細が明らかになってきた。
日本語学校の職員が寮のドアを開けると、まず玄関付近に林さんが、ダウンジャケットにブーツという服装で奥に頭を向けた状態で倒れていた。
そして、奥の洋室に置かれたベッドに、普段着のままの朱さんが横たわっていたという。
林さんは5日、同じ日本語学校に通う男性2人と、旅行に行く約束をしていた。
警視庁によると、午前8時ごろ、林さんが男性の携帯電話に電話をかけ、会話したという。
しかし、別の男性が、午前9時20分ごろに林さんに電話をしたときには、林さんは電話に出なかったという。
このため、犯行の時間帯は、5日午前8時から午前9時20分までの間とみられることがわかった。
2人が通っていた日本語学校の校長は5日夜、「2人とも、かわいい子たちで、友達もたくさんいて、全く問題なく一生懸命勉強していた」と語った。
警視庁は、知人らから事情を聴いているが、連絡のつかない男子留学生がいるということで、現在、男性の行方を捜している。
(01/06 18:03)