レターボックスと呼ばれる画面の上下の黒帯部分に地デジ化を促すために表示されているアナログ放送終了告知の表示。地デジについての認知度は99%。こんなこと常時言われなくても分かっているという人が大半のはず。
そんな誰も喜ばない表示を出し続けるテレビ局の神経が理解できませんが、とにかく文句ばかり言っていても、今のところ、テレビ局が改心する気配がありませんので、緊急避難的に黒い紙を貼ることにしました。
我が近畿で常時表示を行っているのは、毎日放送、朝日放送、関西テレビ、読売テレビの4局。毎日放送以外の3局は、表示内容がチラチラ転換するので特に気になります。
毎日放送については、当初、特に大きい文字を上下黒帯に表示していたのですが、苦情が殺到したのか、開始翌日に文字が小さくなり、開始4日目には上の表示をやめ、下だけの表示になりました(表示内容は固定)。
毎日放送以外の3局は、当初から下だけの表示で、毎日放送も下だけに改めてくれたことにより、4局そろって下だけの表示に。従って、近畿では現在のところ、黒紙を貼るのは下だけで良いことになります。
▲35円で買った4つ切り黒画用紙。1枚でテレビ2台以上に使える大きさ。
●黒画用紙と「はってはがせるテープ」を使用
さて、用意したのは、4つ切りサイズ(54.2cmX39.2cm)の黒い画用紙1枚。文具を扱っている書店にて35円で買いました。100円ショップの「ダイソー」でも画用紙は売っていますが、小さいサイズ(8枚入り105円)しかないようです。
この画用紙を切って、テレビ画面に貼ります。番組においては、7月に完全レターボックス化されていますので、紙を貼っても映像に被りません(NHK教育テレビやサンテレビなどの一部番組は例外)。
CM時においては、4:3映像がまだ多く、この場合、画面一杯に映るので貼った部分に被ってしまいます。しかし、CMなので特に問題ないでしょう。
しかし、ビデオでレターボックス化以前の番組を見る時は、紙をはがさなければなりません。そのため、何度も貼ったりはがしたりできるように、以前から常備している「はってはがせるテープ」(住友スリーエム製・400円前後)を使って貼ることにしました。
▲スコッチ(住友スリーエム)の「はってはがせるテープ」。
マジックテープ(ダイソーでも販売)を使う手もありますが、紙をはがしてもテープ部分が画面に残りますので、ちょっと気になるかも知れません。
▲ダイソーのマジックテープ。
また、セロファンを貼る手もありかもしれません。目障り度は完全に抑えられませんが、レターボックスではない映像やDVDレコーダーの操作画面など、必要な字幕が外すことなく透けて見られることと思います(黒画用紙を貼った上で必要な表示が出る所だけ穴を開けるというのもあり)。
●29型ブラウン管フラットテレビの場合
まずは、リビングの29型ブラウン管フラットテレビ(2004年製)から取り付けました。放送画面を映し、下の黒帯のサイズを測ります。幅はちょうど画用紙の長い辺(54.2cm)とほぼ同じでした。高さは、間近で画面を見ると映っているものによって映像部分との境界線が微妙に動くので、見極めが難しいですが、4cmとしました。
しかし、切った画用紙を画面に合わせてみますと、やや高さが足りませんでした。読売テレビが境界線ギリギリに文字を出しており厄介です。結局、高さ4.5cmで作り直し、幅は1cm継ぎ足しました。
▲目障りな表示が見えなくなりスッキリ見られるようになった。
雑に作ると、今度はそれが視聴時に気になってしまいますので、丁寧に作ることが大切です(静電気のせいか貼って数日で紙がよれてきてしまいました。厚紙を使った方が良いかも知れません(東急ハンズで115円)。また、テープは両面タイプがおすすめです。)。
ちなみに、まだ買って6年のこのテレビは、完全デジタル化の際、買い換えるのか、チューナーを付けるかは検討中。今、早まってチューナーを付けたとしても、もし完全デシタル化までにテレビが壊れてしまうと、チューナーが無駄になってしまいますので、やはり完全デジタル化直前まで待つのが正しい選択と言えるでしょう。過剰に字幕で促される筋合いはありません。
もし、テレビを買い換えるなら、アナログ放送終了告知の表示期間に録画したビデオを再生する際に表示が画面外に出せるように、ズーム機能が付いたテレビを買わなくてはなりません。そうしなければ、デジタルテレビにまで紙を貼らなくてはならなくなります。
▲CM時は、映像の一部が欠けてしまうが、CMなので大した不都合はない。
●21型ブラウン管テレビの場合
続いては、和室の21型ブラウン管テレビ(1991年製)。こちらは、フラット画面ではないので、さらに境界の見極めが難しいです。真っ直ぐに合わせても中心部分だけ表示が見えてしまったりします。とりあえず、先程、失敗した高さ4cmに切った紙を転用しましたが、やや高さが足りない模様。幅は42cmとしました。
▲21型テレビもスッキリ。
ちなみに、このテレビは、もう19年使っており、電源を入れ初めから数分は画像が安定しないという不具合が起きています。そのため、完全デジタル化の際は、すでに調達してある別のデジタルテレビに置き換える予定。しかし、まだ使えるのに捨てるのはもったいないですので、完全デジタル化直前まで使い続ける予定です。
●パソコンの場合
自分の部屋では、パソコンを使ってテレビを視聴しています。目の前で見ているので全画面表示ではなく、小さめのウインドウで見ています。パソコンには紙を貼ると視聴時以外に支障をきたしますので、テレビを表示しているウインドウを下にドラッグすることにより、目障りな表示を隠しています。
▲PCでは、TVウインドウを下にづらして目障りな表示を目隠し。
しかし、ここではDVDレコーダーを使っており、操作に関する表示が隠れてしまいます。そのため、必要に応じてドラッグして元の位置に戻さなければならず不便です。
時間があれば、ワンキーで目隠しのON・OFFできるようなツールをVisual Basicでプログラミングしてみようかと考えておりますが、余計な時間を使わされることは腹立たしいです。
ちなみに、ここではDVDレコーダーの映像をパソコンに映して見ていますので、完全デジタル化の際は、デジタル放送対応レコーダーに買い換えることにより対応予定。不便な「ダビング10」(ダビング制限)を敬遠しているため、完全デジタル化直前まで切り替えるつもりはありません。
以上が我が家で施した処置です。パソコンでのドラッグは不便ですが、黒画用紙を貼ったテレビでの視聴は大変スッキリできるようになりました。
しかし、これはあくまで緊急避難的処置です。民放連の放送基準に「スーパーインポーズは、番組中においてコマーシャルとして使用しない。」と定められているにもかかわらず、まるで社会正義かのように誰も喜ばない”地デジの宣伝”を表示させ続けるテレビ局。
期限を見計らって計画的にアナログ機器を使っているのに、どうしてこんなに締め付けられ、手間取らせなければならないのか納得がいかない人も多いでしょう。なんとしても、視聴者の迷惑となることは、やめていただかねばなりません。
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―――2011年7月3日 追記―――
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苦心の様子がありありと伝わりました。
実際にやってみると、納得のいく画面にするためにはかなりの工夫が必要なようですね。敬服!
しかしまあ、どうしてこんな苦労を視聴者に強いるのでしょうか。
極もんさんの努力と工夫をお知らせいただいて、ますます怒りがこみ上げてきます。
先の記事にもありましたが、
>民放連の放送基準に「スーパーインポーズは、番組中においてコマーシャルとして使用しない。」と定められている
のですね。
この矛盾に民放連はどう答えているのでしょう。きちんとした答えができるのでしょうか。
*ブログのリンクとかトラックバックとか、ぜんぜんわからないのですが、いろいろありがとうございます。
徐々にでも『地上アナログ放送終了告知スーパー』撤去の世論が高まることを願っています。
そうなんです。結構、やってみると難しいものです。写真を撮りながらやったので3時間かかりました。きっちり貼ってもブラウン管は、上からのぞくと見えるんですよ。
そうですね。放送基準破りについては、どう答えるのか聞いてみたいもんです。このルールについて、ぜひアナログ陣さんもブログに書いて下さいよ。放送基準は各テレビ局のホームページなどに載っていますよ。
前の記事に追記しましたが、大阪ではテレビ大阪が新たにスーパーの常時表示を始めました。ここは理解があるのかなと思っていたのですが、やはり、おまえもか!というところ。
トラックバックは被リンクを獲得でき、ホームページの宣伝に有効ですので、ぜひ活用して下さい。
終了告知が過剰になるかと
思いましたが、現在は、
終了告知の表示時間が多少は
減少し、落ち着いた印象です。
言わせてもらえれば強制的に
デジタル化を迫るのは、強要罪です。
本当に今年7月に終了させる、
必要性があるのか疑問です。
電波の有効利用は口実です。
実家はアナログテレビですが、
終了告知が目障りです。
ブラウン管は、焼き付くし、
実に頭の悪いやり方だと思いますね。
まだまだ使える機器の使用を終えるのはもったいないので、完全地デジ化よ遅れろ、と願っております。
確かに、本当に電波が有効利用されるのか疑問ですね。