Taracoさんからの質問:
日本ではすっかり認知されてきたコスプレですが、アメリカではどういう人たちどういう状況でコスプレするんでしょうか? 教えてください。
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老若男女問わず皆で楽しむ、それがCosplayです!
もともとこちらではハロウィンに仮装する習慣がありますし、さらにスターウォーズやスタートレックのコンベンションなどでコアなファンたちがコスプレするのはジョーシキ。(アメコミも、コスプレ要素満載ですからねえ。)
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この仮装好きな国民性から考えるに、日本のアニメやマンガ、さらにはゲームのコスプレ文化に飛びつかないはずはありません!しかも、ナリきるのが非常にウマいんですよ、彼らは。
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自分はこのキャラクターが、世界観が大好きなんです!この作品を支持してるんです!注目を浴びて、さらにこの作品の知名度が高まることを望みます!
いや、自分自身がその広告塔の役目を担ってるんです!くらいな勢いなんですね。(笑)Tシャツや車のナンバープレート、ステッカーやマグカップなどにスローガンや思想を堂々と書き込む人たちなので、コスプレは一種の自己表現なのです。
そう考えると、なぜそこまで熱心なのか、少し納得いくでしょうか?
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ここで一言:
ファンの間ではもうとっくに市民権を得た「Cosplay」という言葉ですが、もともとはcostume play、つまり時代劇のことを指します。
ジュリアス・シーザーやロミオとジュリエット、などのようにシェイクスピア劇は時代衣装を着て演じますから、
costume playにあたるわけです。Costume playをくっつけて短くした「Cosplay」、最初聞くと"What?"という反応が返ってくるのですが、説明すると"Oh, I see!"と納得してくれます。
日本では「お遊び」という意味でplayという単語を使っていると思うのですが、こちらでは遊びの他に「演劇」も意味しますので、留意しておいてくださいね。
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大抵の場合、参加するコンベンションに向けて準備して会場でお披露目する、というのがパターンです。
コンベンションではコスプレイベントなども充実してますから、高校・大学のアニメクラブによっては毎年テーマ作品を決めて、皆それぞれその作品のキャラのコスプレをする、というのがクラブ活動としてあるようです。(メンバー全員が参加できていいですよね。)グループでよく見かけるのは、犬夜叉、ウテナ、
NARUTO、BLEACHでしょうか。
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BLEACH様御一行 日本では禁止が多い長物に注目!(数)
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あと最近よく目にするのが、アニメ・マンガ・ゲームキャラの他に、ゴスロリファッションやJ−popのビジュアル系バンドのコスプレ。こちらはどちらかというと、キャラ萌えよりも「雰囲気」重視で、コアなファンよりも一般層に近い人たちがハマッているようです。
パンクファッションと同じく、まあこれ着て道歩いていても、
Policeに通報はされない…もとい、違和感が大きくはないからでしょうか。
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原宿のゴスロリ店にアメリカ人が来ていたので、ちょっと話を聞いてみたら、「ゴスロリはフツーに着られるからね。とってもcuteだし。」とのこと。
「フツーにって、コンベンションとかに?」と聞くと、
「No、クラブに着ていくの。」
―なんと、クラブに!そういうテーマのクラブやイベントがあったりするそうで。 「ヴァンパイアがテーマのときとかかな。」…おみそれしました。
「新宿の丸井にはゴスロリ専用フロアっていうのがあって、そこは月イチで撮影会やってたりするよ。皆、着ているところを撮られたいんだ。でも原宿の方が値段は安いんだよね。クオリティはもちろんあっちの方がいいんだろうけど。」と語る、語る!
私よりもよく知っておられました。好きなものは、とことん追求する!アメリカ人の好奇心・探究心はすごいですね。
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ではまた次回。 |
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