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除雪用に健在 竹製ジョンバ 旭川

(01/06 16:00)

ネマガリダケを編む小林さん。自宅のジョンバは10年以上使っている(小川正成撮影)

ネマガリダケを編む小林さん。自宅のジョンバは10年以上使っている(小川正成撮影)

 【旭川】竹かごを製造・販売する「勝籠(かつかご)」(旭川市南6の22)でこの冬も、ネマガリダケを編んだ昔ながらの除雪用スコップ「ジョンバ」が製作されている。

 店主の小林勝行さん(75)が一人で作る。縦に割ったネマガリダケ12本を六角形になるよう編み上げ、角材の柄を取り付けて1時間ほどで完成。小林さんは「自分で覚えるしかない勘所がある。だけど単純な作業だよ」。

 作り方は、宗谷管内中頓別町で過ごした子供時代、父が作るのを見て覚えた。旭川で会社勤めを終えた63歳の時、懐かしくなって作るようになり、他の竹製品も含めて販売を始めた。

 ひと冬に数本しか売れないが、小林さんは「丈夫でこれに限る、と買いに来てくれる人がいる。こういうものがあったことを残したい」と言い、1本2千円のジョンバを作り続ける。問い合わせは勝籠(電)0166・33・1240へ。

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